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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

フューチャースクール(協働教育)実現のための教育クラウド

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総務省は2月10日、『 「スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)-スマート・クラウド戦略-」に対する意見の募集』を公表しました。本研究会の取り組みは、総務省のクラウド関連の政策をとりまとめたもので大変読み応えのある内容ですので、改めて何回かに分けて整理をしてみたいと考えています。

今回は、少し教育にフォーカスしてみたいと思います。

「第3章 クラウドサービスを通じたICT利活用の徹底」の中では、

1.電子行政クラウドの実現   
2.医療、教育、農林水産業等におけるICT利活用の徹底

の二つをあげています。

私自身、父親であり、PTA副会長であり、そして企業人として注目しているのが、「教育クラウド」です。

「教育クラウド」に関する内容では、校務システムのクラウド化などもありますが、「教育クラウド」で「協働教育」(フューチャースクール)の関係を少しとりあげてみたいと思います。以下引用です。   

教育現場で使われるデジタル教材やナレッジデータベースを「教育クラウド」を介して全国に提供することにより、ICT機器を活用して、お互いが教え合い、学び合う「協働教育」(フューチャースクール)の実現に効果が高いと期待される。

日本のICT教育は世界的に見ても遅れをとっており、アジアではシンガポールや韓国などが先行しています。日本が将来、国際競争の中で勝ち残っていくためには、子どもたちの教育を強化していくことが重要であり、ICT教育のあり方についても様々な視点で議論されているところです。

フューチャースクールの予算については、総務省が昨年12月に発表した「平成22年度 総務省所管予算(案)の概要(PDF) 」の中で、「ICTを使った「協働教育」の推進」で10億円が新規予算に盛り込まれており、以下のとおりの説明がなされています。

ICTによる教育改革(協働教育システムの実現)を推進 するため、フューチャースクール推進事業を、文部科学省 と連携して実施

と書かれています。

学校のICT環境は遅れていますが、クラウドの環境を利活用することによって、最新の環境を構築することができます。しかし、重要なのはクラウドそのものではなくて、コンテンツであり、運用の部分となるでしょう。現場における課題も多くあり、これらの課題をどのように解決していくか、議論や実証が必要となるでしょう。

私の子どもは現在小学3年生と、年中です。自分の子どもたちが、将来ICTを使ってどのような授業を受けるのか、そして「協働教育」によって学力が向上し、人間力を高めることができるのか、いろいろと考えさせられることが多いテーマです。

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