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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

雲の向こう側の業界未来地図

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昨日に続きニューズウィーク日本版(2009.10.28)の特集『クラウド化 知的生産革命』の解説です。

「クラウド化する世界」の著者等で著名なジャーナリストのニコラス・G・カー氏の記事がありましたので、ご紹介したいと思います。タイトルは「雲の向こう側の業界未来地図」です。

ニコラス・G・カー氏は、システムやパッケージソフトの販売からサービス主体へ、ビジネスモデル自体が激変するため、既存のIT業態は跡形もなく再編される。と指摘しています。

これまでのIT業界を、ICTベンダー、電話会社、ハードウエア、ソフトウエア、インターネットのカテゴリに分け、今後をクラウド業界と表現し、SaaS,PaaS,CSI(IaaS,DaaS,CaaS),HaaS,CDN/ADN,クラウドWAN(IMS/NGN)のカテゴリに分けています。

そして、未来の業界は以下のカテゴリの企業に分類しています。

IBM、マイクロソフト、グーグル等データセンターの整備に巨額の投資ができる企業

もっと狭い地域や分野に特化してクラウドのインフラを提供する企業

これらの事業者に他社にない専門性を持つハードウエアやソフトウエアを売る企業

と分けています。

クラウド化により、グローバル規模で未来の業界地図、そして企業自体が大きく変化しようとしています。

マイクロソフトやIBM、グーグルでさえ安泰ではない創造的破壊がやってくる (ニコラス・G・カー)。雲の向こうの業界未来地図は、これからがどうなっていくのか大変興味深いところです。

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