パンデミック時のIT活用について
大阪や兵庫を中心に新型インフルエンザの国内感染者が拡大しています。特に兵庫県では県内全域の小中高に臨時休校するなど、深刻化しています。また、自宅に児童・生徒が待機にすることになれば、保護者も食事を用意するなど、何らかの勤務体系の変更を余儀なくされることにもなるでしょう。また、学校以外にも拡大が広がっており、勤務時間の短縮や在宅勤務の対応などの動きも出てくることが想定されます。
WHOの警戒レベルは、「フェーズ5」ですが、日本の国内感染などの拡大がさらに進めば、世界的大流行(パンデミック)を意味する最高度の「6」に引き上げられる可能性も十分に考えられます。
ITProに「パンデミックを在宅勤務で乗り切る 」という特集が組まれています。SSL-VPN等で社内ネットに安全にアクセスする仕組みや自宅待機時でもシンクライアントで仕事をする、テレビ会議で自宅から参加する、グループウエアでコミュニケーションを活性化する、などの対応が紹介されています。
パンデミック時は感染を防ぐため、できるだけ移動を最小限に抑えることが必要であり、在宅勤務で業務ができる体制を整えていくことが重要となっていくでしょう。また、出張も極力押さえ、打ち合わせについてもテレビ会議のシステムを活用していくことが考えられます。その他、安否確認システムの導入によって、素早く感染状況の認を行えるような体制を整えることも重要となるでしょう。
金融危機と新型インフルエンザの拡大は国内経済にも大きなマイナスの影響を与えることが考えられます。この時期だからこそ、ITの活用を考え、いつでもどこでも業務ができ、生産性を維持・向上できる仕組みを整備しておくことが重要となっていくのではないかと考えています。