クラウドコンピューティングへの取り組み(3) IBM
IBMはクラウドコンピューティングに関して積極的な取り組みを行っています。月別の取り組みを少し整理をしてみたいと思います。
2007年10月8日
グーグルと共同で、ワシントン大学やマサチューセッツ工科大学等に大学講座を提供し、大規模分散コンピューティング・システム向けのソフトウェアの開発を支援することを発表。
2007年11月13日
ベトナム科学技術省とのクラウド・コンピューティング試験運用計画を発表。
2007年11月15日
クラウドコンピューティングの導入を支援する「Blue Cloud」計画を発表。
オープンな業界規格そしてオープンソースのソフトウェアを基盤とした、企業におけるクラウドコンピューティング環境を支援する製品を提供しています。
2008年2月5日
欧州の13団体と共同でクラウド・コンピューティング関連の共同研究プロジェクト「RESERVOIR」にの発足を発表。
2008年2月
革新的なコンピューター活用のビジョンン「New Enterprise Data Center(NEDC)」を発表。エンタープライズ分野におけるクラウド環境の構築を支援する取り組みになります。
2008年3月26日
米国のジョージア工科大学とオハイオ州立大学とクラウドコンピューティング技術の共同開発に向けて提携することを発表。
2008年5月1日
IBMとグーグルは は、クラウドコンピューティング(Cloud Computing)分野での協力を進めていることを共同で発表。グーグルはコンシューマー向けでは「Google Apps」は導入進んでいるが、エンタープライズ向けへの普及はセキュリティ等の面で遅れています。IBMのエンタープライズ分野で実績のあるインフラを利用することで、エンタープライズへの参入を強化しようという戦略が見えます。また、IBMにおいては、Web2.0型サービスの展開を強化しており、グーグルとの連携により、サービス提供の拡大を図っています。
2008年8月1日
日本初のIBMクラウド・コンピューティング・センター@Japanを晴海事業所に開設することを発表。2007年6月の米国シリコンバレーをはじめ、アイルランド、中国、南アフリカでクラウド・コンピューティング・センターを開設し、日本は5番目の開設になります。
8月20日には、世界10カ国13カ所に3億ドルをかけてクラウド・コンピューティング・センター新設することを発表しており、グローバルで進むクラウドコンピューティング時代に対応を強化していることがわかります。
2008年9月9日
「Information Infrastructure」の新たな戦略を発表。
クラウドコンピューティング時代の実現に向け、ストレージハードウェア、ソフトウェア、サービスを30種類以上の提供することを発表しています。
2008年9月24日には、サンパウロ(ブラジル)、バンガロール(インド)、ソウル(韓国)、ホーチミン(ベトナム)の新興市場の4カ所にクラウドコンピューティングセンターを開設したことを発表しています。
こうやって見ると、IBMは、様々な研究機関やパートナーと手を組み、そして、クラウドコンピューティングセンターを世界中に建設し、他と比べても類を見ないほどのバリエーションを世界中に展開しています。エンタープライズ・クラウドコンピューティングの領域は豊富なバリエーションの観点から見ると、IBMが一歩リードしているのではないでしょうか。
クラウドコンピューティングへの取り組み(4) サン・マイクロシステムズ(2008.10.3)
クラウドコンピューティングへの取り組み(3) IBM(2008.10.2)
クラウドコンピューティングへの取り組み(2) セールスフォース・ドットコム(2008.9.30)
クラウドコンピューティングへの取り組み(1) グーグル(2008.9.29)