未来予測は集合知で・・
2007年末から2008年の年始になると様々な調査会社等がIT市場予測を発表します。そして、研究員やアナリストやコンサルタント等の様々な肩書きを持った方たちが、それぞれの立場でコメントを述べられています。
これらの市場予測は、もちろん予測はあたることもありますが、外れることもあります。データや分析力はさすがと思うところはありますが、100%正解に導くことはほぼ不可能でしょう。
市場動向を消費者の視点で見るとどうでしょうか?消費者は世の中の流行に対して敏感で、流行はクチコミで広がり、世の中のトレンドを創ります。消費者から評価されないものは市場から当然撤退を余儀なくされます。消費者はブログやSNSそしてYouTubeやニコニコ動画等様々なWeb2.0のツールを駆使し、自ら情報を発信します。
クチコミマーケティング手法があるように、企業もWeb2.0の存在は無視できない存在となっています。月間Asccii3月号には、「企業ランキング500」という特集が組まれており、企業のブログ通信簿という形でブログからわかる企業のブランドや商品等の「本当の評価」を分析しています。
例えば、1位の楽天は、楽天イーグルスのペナントレース開幕、3位のマクドナルドはメガマック発売時期、5位のTBSは亀田兄弟や初音ミク等の話題でブログの投稿数が上昇しています。
同じく月間ascii2月号には、「未来予測を売買する「予測市場」 いよいよ日本上陸」記事が書かれています。この中でWeb2.0のキーワードの一つである“集合知”の力は、未来予想においても“案外正しいらしい”と述べています。海外では予測市場の運営にベンチャーキャピタルが資本参加する事例も相次ぎ“予測市場”がブレークする可能性があるとしています。企業の商品もmixiのSNSでコミュニティの中で開発をすすめた事例もあるように、未来にヒットするブランドや商品はやはり購買をする側の消費者が握っていると言えるでしょう。
今後も様々な調査会社や研究機関等が様々な予測をされると思いますが、消費者の現在の評判のみならず、未来予想にも耳を傾けて、次のビジネスの展開をしていくことが今必要とされているのかもしれません。