地域SNSから地域仮想社会へ
»
地域SNSという言葉を最近聞かなくなりました。以前、「地域2.0と地域活性化(1) --地域SNSは普及していくのか?」という記事で書かせていただきましたが、地域SNSが将来発展していくか難しい部分も多いのではないかということを述べさせていただきました。
11月19日、オガコムジャパン社は、「柏市の地域コミュニティが仮想世界セカンドライフを利用したコミュニケーション活性化事業をスタート」というリリースを発表しました。千葉県の柏市では柏SNSを利用していますが、地域コミュニティの活性化と発展のためセカンドライフという仮想世界を利用し、ライブコンサートなどを通じて感動を共有していく等の施策を展開していくようです。
日本の仮想世界の取り組みも本格展開しようとしています。例えば、仮想空間においては、SBIグループが「東京0区」という東京に埋立地を新たに作って、新たな仮想社会をつくろうというものです。また、同様にトランスコスモス等も年度内に「meet me」という東京とを中心に現実の世界を反映した仮想世界のコミュニティサービスを提供します。
日本企業が提供する和製セカンドライフは、日本の現実の空間を提供し、かつ日本人中心の社会をつくることによって、日本人にとってより身近な仮想空間をつくろうとしているように見えます。
今回の柏SNSからセカンドライフに発展していったように、日本において、日本の島国にあった仮想空間がどんどん出てくれば、“地域SNS”から“地域仮想社会”という地域コミュニティのモデルが今後注目を浴びていくのかもしれません。
SpecialPR