そもそもWeb2.0に我々は何を求めていたのか?
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昨年Web2.0が大きなムーブメントを起こしましたが、今年はWeb2.0という言葉をそれほど聞かなくなりました。「いまさらWeb2.0を使うなんて・・・」とコメントされる方もいます。
Web2.0の世界で主なキーワードになるのは、CGM、ロングテール、マッシュアップ、共有知、フォークソノミー等があり、Web2.0を代表するツールとしてブログやSNS、Wiki、ソーシャルブックマークそしてYouTubeに代表される動画投稿等が上げられます。
そもそもWeb2.0がブームになったのは何故だったのでしょうか?
私自身が感じることは、何か我々に足りないと思っていたことがWeb2.0によって満たされることができるようになったからではないかと考えています。
一つ目は、
CGMと言われるように、個人が情報発信し、個人がシンクタンクとして機能する時代となり、自分力を容易に試せる時代になった。
二つ目は、
希薄となっていた人とのつながりが、Web2.0によって、新たなつながりが形成されるようになった。
と、この2つに整理できるのではないかと考えています。つまりWeb2.0の登場によって、自分自身の存在価値を高め、さらに人とのつながりを広げる環境が容易にできるようになったと考えています。このような環境が既に実現され、当たり前の環境と認知されるようになれば、Web2.0というキーワードはその役目を終え、次のキーワードを探していくというフェーズにきているのでしょう。Web2.0という言葉があまり使われなくなったのは、我々が求めていたことがある程度実現されるようになったからだと考えることができるのかもしれません。
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