地域SNSは普及しつつあるが、庁内SNSは普及しないのか?
7月27日、千葉県先端情報技術活用研究会が主催する平成19年度「第1回次世代インターネット分科会・情報技術セミナー」に参加してきました。今回のテーマはSNS。『SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは何か』からはじまり、上田 修子氏による『~OpenPNEの概要について~』、虎岩 雅明氏による『地域SNS構築事例 ~西千葉SNS「あみっぴい」について~』、そして最後に、『組織内SNS構築事例 ~千葉県庁職員SNS実験「CHIPS」について~』が紹介されました。
地域SNSは、現在全国の自治体の中で400を越え、総務省が発表した「地域SNSの活用状況等に関する調査の実施結果の公表(2007/4/19)」によると約7割弱が地域SNSに関心を示しています。
一方、千葉県職員のSNS実験のような庁内SNSでの活用事例は、総務省が本省と地方局をつなぐツールとしてSNSを導入事例はありますが、自治体レベルにおいては庁内SNSの事例はほとんど見られないのが現状です。地域SNSや社内SNSの導入が進む中で、庁内SNSの導入が進んでいないのは、素朴に疑問を感じました。
今回の千葉県県庁のSNSは、昨年12月1日から開始して、職員(母数)が10,000超に対して登録者数は7/27現在で200名を越える程度で、コミュニティ数は50弱とのことです。また、SNSの利用ルールは、名前はニックネームでも良いが、所属や連絡そしてプロフィールはしっかりと記入するというルールがあるようです。また、書き込みは勤務時間外限定(勤務時間内は禁止)となっているようです。
企業においては、コンシューマ向けのブログやSNSのサービスを開始し爆発的に普及した後、社内SNSやイントラブログ等の社内向けに利用がはじまっています。自治体も同様に、地域SNSが普及し一段落した後に、庁内SNS導入の検討が本格的にはじまっていくのでしょうか?
【参考文献】
千葉県職員自主研究活性化事業 庁内SNSの可能性に関する実証実験について(PDF)