ビジネスパーソンが「個人シンクタンク」を意識する時代
先日、書籍『プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる』を読みました。
1995年に始まった「インターネット革命」と
2005年に始まった「ウェブ2.0革命」
の二つの革命により、世の中の「知のあり方」が大きく変わり、
これから、すべてのプロフェッショナルが
「シンクタンク機能」を持てるようになる。
その結果、すべてのプロフェッショナルは、
「個人シンクタンク」へと進化していく。
(七つのシンクタンク力とは、インテリジェンス力・コミュニティ力
フォーサイト力・ビジョン力・コンセプト力メッセージ力・ムーブメント力)
また、なぜ個人でも「シンクタンク機能」をもてるか?という点に関しては、
「衆知創発革命」への進化により、
一人でも多くの知恵を集め、
新たな知恵を生み出せるようになった。
「主客融合革命」への進化により、
これまでの「情報発信者(主)」と「情報受信者(客)」
の区別がなくなり、その二つが融合し、容易に
「ムーブメント(共鳴行動)」が起こるようになった。
単に世の中に「ナレッジ」を伝えるだけでなく、
世の中に「感動」や「感情」、「感覚」や
「感性」を伝えることができるようになった。
私たちは幸いにも非常に幸運な時代に生まれました。Web2.0時代において、「衆知創発革命」「主客融合革命」「感性共有革命」の3つの進化を使いこなすことによって、個人においてもシンクタンクとしての機能を発揮することも不可能ではなくなりました。
企業においては、個人主義や成果主義、ミッション制や事業部制などの企業環境により、一般的な社員は限られた業務範囲の中で力を発揮していくという傾向がありました。その人事制度も多くの企業が見直しをはじめ、チームプレーやプロセスも重視するようになってきています。
企業は、個々のシンクタンク機能をうまく活用し、社内の新たな知恵を生み出す企業の中の「衆知創発革命」、経営者側と社員の融合による企業の中の「主客融合革命」、そして企業の中のコミュニケーションを活性化させる企業の中の「感性共有革命」をすすめていくと、新しい企業の中の情報共有やコミュニケーションのあり方が見えてくるのかもしれません。