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SNSで学校に行けない児童生徒を支援するプロジェクト

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611日、文部科学省が平成19年度「先導的教育情報化推進プログラム」を採択しました。採択された新規研究テーマの中にSNSを使って学校に行けない児童生徒をサポートするプロジェクトが立ち上がりました。

 

団体のプロジェクト名が、

ICTの活用による長期欠席の児童生徒に対する支援プロジェクト

研究テーマが、

PHS網と非公開型SNSを活用した、長期欠席を余儀なくされている、
児童生徒のための交流・学習・情報の共有の仕組みの有用性の調査研究』

となっています。


長期入院の児童生徒が、WILLCOM製のW-ZERO3 やバンダイのキッズケータイpapipo!(ぱぴぽ) を使って児童生徒の分室間の交流を事前登録制のSNSで行い、前籍校との交流及び共同の授業を検討し有効性を検証するというものです。

 

今回の調査フィールドは、横浜と大阪です。

横浜では、養護学校と付属市民総合医療センター内学級と前籍校そして分教室の情報を事前登録制のSNSで共有します。大阪では、前籍校の学校と病院をPHS網で結び、学校間はエクストラネットを利用します。そして前籍校との交流を事前登録制のSNSで行います。同時に病弱養護学校の教員のためのナレッジデータベースを試験運用します。

 

学校に行きたくても、学校に行けない児童生徒。SNSを共通のプラットフォームにすることによって、学習情報の共有だけでなく、児童生徒間そして教師間でコミュニケーションをとることが可能になります。現状でも学校の中で児童生徒がSNSを使う事例が少ない中、この取り組みがどのような結果になるのか少し注目してみたいと思います。


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