首長と自治体運営のブログ活用を考える
東国原宮崎県知事に関するマスコミ報道を見ていると「東国原知事
ブログで反撃!」という言葉をよく耳にすることがあります。マスコミから一方的に報道されるので、自分の県政への思いや反論等を伝えていくためにブログを活用しています。
県知事や市長そして町長等がブログを活用する事例がいくつか出てきています。ブログを通じて行政に関する思いを伝え、住民との距離を身近にするためにはとても有効です。一方、ブログでの失言や炎上等様々なリスクが考えられるため、現状は首長がブログを書くというケースはまだ少ないようです。
ブログを開設している主な市長
宮城県は「宮城県防災・危機管理ブログ」を3月23日に開設しました。地震・風水害などの災害情報をはじめ、防災・危機管理にセミナーやイベント情報、ミニ知識などの情報等も提供しています。災害時に県のシステムが停止した場合でも代替インフラとして利用するということも想定しているようです。
地域密着型自治体運営ブログ
和歌山県北山村は、ブログポータルサイト「北山ブログ 村ぶろ」を平成19年6月21日に正式にオープンします。自治体運営では初となります。ブログを通じて観光情報の提供や観光誘致(ファンの開拓)そして財政に負担をかけないでブログで収益をあげる運営を目指しています。
少子高齢化と過疎化がすすみ、財政的にさらに厳しくなる自治体が増えてくることが予想されます。そのため自治体も住民とより近い立場に立って行政改革と地域活性化をすすめていかなければならないと考えています。首長のブログで人間性や行政に関する思いを伝え、住民に共感を与えるとともに住民からの声を拾い上げていくことが必要になってくるかもしれません。また、防災情報や地域観光、福祉情報等様々な情報をブログで伝え、住民のブログ等とコミュニケーションをとることだって可能です。また財政面を考え、ブログで安価に構築していく選択肢もあるでしょう。
Web2.0と言われコンシューマや企業等がWeb2.0ツールを駆使しながら進化している時代において、首長と自治体は選択肢の一つとしてブログの活用を真剣に考えていく時期にきているのかもしれません。