働き方の改革!テレワーク普及促進期におけるSNSの役割を考える
今回は、このテレワークに焦点をあて、個人に急激に普及したSNSそして企業にも普及しつつあるSNSとの関わりを考えながら整理していきたいと思います。
総務省の「1.テレワークとは?」によると、テレワークの社会的効果として1.少子高齢化問題等への対応、2.地域活性化の推進、3.通勤・渋滞問題の是正、4.環境負荷の軽減、5.ワークライフバランスの実現、6.生産性・効率性の向上、7.災害等に対する危機管理
があげられています。
テレワークの諸課題
一方、テレワークの推進においても多くの課題を抱えています。総務省の「3-4.テレワークの諸課題」によると、行政や企業そして勤労者の課題が述べられています。ここでは、(3)勤労者の課題、特にc)孤独感・疎外感の点を中心に考えてみます。
総務省によると、孤独感・疎外感において『- テレワーカーによって頻繁に報告される問題として、同僚との付き合いから隔絶されることで孤独感・疎外感を感じることが挙げられる。この解消法としては、
定期的に本社へ出向いてミーティングを行うとか、テレビ電話やオーディオ会議システムなどのコミュニケーション技術を導入するなど、別のテレワーカーと共通の悩みを話し合うことがあげられる。- 』と述べられています。
孤独感・疎外感への対応は、もちろんテレビ電話や食事会等の対応もありますが、Web2.0と呼ばれる時代においては、社内SNSをテレワーカーまで拡大し、活用していくことが必要になってくると考えています。通常仕事でいっしょにできない職場の社員との「つながり」を保温しあい、いざとなったときに、仕事だけでなく子育てやささいなことでも気軽に相談できる環境をつくっておくこと大切になってくるでしょう。
日本興亜損保の場合、「日本興亜サポーターズ倶楽部」という退職したOB/OG向けのコミュニティづくりにSNSを利用し、育児が終わった女性の方でも職場復帰しやすい環境をつくっています。テレワーカーの制度が充実し、かつSNSを活用し「つながり」を保温し、ゆるやかな関係を築いておくと、休職する期間も短くなる可能性は高くなります。これらのことによって、テレワーカーや休職者がより職場復帰をしやすい環境を作っておくことができるのではないかと考えています。
まとめ
少子高齢化がすすむ世の中において、企業の雇用の確保は重要な課題となっており、雇用を支えるテレワークを普及促進のためには、継続して実施していくことが重要です。もちろん、行政や企業の制度のあり方も重要ですが、社員の孤独感・疎外感を払拭し、テレワークをしながら、職場の社員とのつながりを大切にし、ゆるやかなコミュニケーションをし続けていく仕組みを作ることが、継続するためのポイントの一つなってくるであると考えています。