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ボーナス制度のある会社にとってはこの時期に増える迷惑電話。早速妹尾さんがエントリに書いていらっしゃいます。

永井さんからはこんな防御策も紹介されていました。

特定商品取引法にもあるように、「買わない」という意思表示をしている人に対して、勧誘を継続したり、再度勧誘することは、法律で禁止されています。

結構確実な、迷惑電話撃退法:永井孝尚のMM21:ITmedia オルタナティブ・ブログ http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2007/12/post-2ec6.html

永井さんのエントリには私もコメントしていまして、「相手方の名前をgoogleで検索して住所を言うと相手が尻込みする」というやり方をおすすめしています。

しかし困ったことに、正式な社名を伝えずにギリギリのところを狙ってくる会社もあるようです。たとえば私の名前で「やまぐち商事」であれば、「YM商事」だったり「YMS」といった名前です。

また、着信拒否設定を逃れるため、IP電話(050-)を利用する例もあるようです。詳しくは存じませんが、固定電話よりも電話番号の変更が簡単なのかもしれません。こういった怪しい営業電話をかけてくる会社にはレンタルオフィスやバーチャルオフィスを利用しているところもあると思われます。私設私書箱だけでなく電話転送サービスも犯罪収益移転防止法の本人確認を求められることになりましたが、犯罪収益移転防止法がターゲットとするようなヘビーな犯罪と迷惑電話とはまた違ったセグメントですので、これで迷惑電話が減るとは思えません。

さてそれではどのような対応をしたらいいのか、というところですが、1点面白いやり方を聞きました。合法かどうか、相手方(迷惑電話業者)から何らかの報復等を受けないか、については私では判断できませんので試す場合は自己責任にてお願いいたします。

それはかかってきた迷惑電話を待たせるというものです。

「あーマンションですか。こないだテレビで見まして。ええ、少し興味が。場所を移動しますのでお待ちいただけますか?」

と、同意を求めます。で、無限に放置します。一般的な断り方では他の被害者に電話が回っていくだけですが、含みを持たせた形で相手を待たせることにより、確実に体力を削る=単位時間あたりの架電効率を著しく下げることができます。1分くらいのところで「もう1本電話に出ているんですが、そちらが済み次第お伺いしますのでこのままお待ちください。よろしいですか?」と聞くのもありです。

もしここで業者側が折り返しを求めてきたら電話番号を聞いて、マンションなら消費者庁+国土交通省、金融商品なら消費者庁+金融庁にタレこんでおけばOKです。

『建設産業・不動産業:投資用マンションについての悪質な勧誘電話等にご注意ください - 国土交通省』 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/const/sosei_const_tk3_000028.html

『金融サービス利用者相談室 : 金融庁』
http://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/advice03.html

相手方が待ち続ければ体力を削れて良し、切って次へ行ってくれれば自分としては良し、怖いのは逆上してエンドレス無言電話に突入して業務に支障が出るとか、直接乗り込んでくるといったところでしょうか。入り口にガードマンが常駐していてくれるなど入退館管理がしっかりとしている建物でなくては危険かもしれません。とはいえそこまでの体力を引き出せば相手は確実に弱りますので、うまくガードマンさんがあしらってくれれば成功と言えるのではないでしょうか?

長引く不況で絶滅しつつある迷惑電話ですが、しぶとく生き残っている業者にはそれなりのノウハウがあるものです。妙な隙を見せないよう気をつけましょう。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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