« 2007年12月14日

2007年12月15日の投稿

2007年12月16日 »

昨日、清水寺で「今年の漢字」が発表されました。その一文字は””とのことです。

オルタナティブブログでも大木さんがグローバルに偽りとして取り上げておられました。どうも暗いイメージのある単語が選ばれてしまいましたので、何か明るい感じにできないかと思ってエントリにしてみました。

そういえば先日、markezineでYahoo!ニュース トピックスが13文字である理由という記事を読みました。Yahoo!ニュースのバックナンバーが検索できるページから12月13日前後に見当をつけて検索してみると、今年の漢字は「偽」に決定という見出しが見つかりました。

これを、コンパイラの入り口、「字句解析」のための文字列操作 というサイトを参考にして字句解析し、トークンに分解してみましょう。

今年の / 漢字は / 「偽」に / 決定

構文解析をしてみるとすなわち

ThisYear.KanjiCharacter = False

となりますね。これを意味解析してみると

型 'System.Boolean' のオブジェクトを型 'System.String' に変換できません。

あっ。コンパイルエラーが! と、これが言いたかっただけです。すみません。我ながらおもしろいことに気付いたと帰りの電車でほくそ笑んでいたんですが、それよりもずっと早くにスラドでネタになっていたようです。残念。

そういうわけでうまいオチにならなかったので、最後に”偽”という漢字の紹介を。偽はと書きますが、誰か他人の為に自らを貶めて””をはたらく、というような立派な由来ではないようです。自然に何かが起きる事の反対の事を人為的に行う、と言いますが、その場合に使われる””の意味は「何かをする」という用いられ方です。そもそもの””という字は姿を意味する””に、””の意味を持たせたものであり、仮の姿、すなわち偽者であるという意味が含まれるようです。その「真似をする」という行為がそのうち「何かをする」すなわち「為す」という意味につながっていったようです。

なぜ”偽”の意味に詳しいかと言いますと、山口陽平の””にも偽るという意味があるからです。ATOKやIMEでは出ないと思いますが、”陽る”と書いて「いつわる」と読みます。用例としては、陽死(死んだふり、転じて男塾の影慶)、陽狂(心を病んだふり、転じてベルセルクのキャスカ)、陽怒(怒ったふり、転じてサムデイインザレインのラストカット)、陽尊(うわべだけ尊敬したふり、転じて北斗の拳のコウケツ様)があります。小さな漢和辞典には載っていないかもしれませんので、気になる方は大き目の辞書をご参照ください。自分は高校の漢文の勉強で「道に落ちたるものを拾わず」を読んで初めてそのことを知りました。(全文は下のリンク先にもあります)

  • 漢籍完訳プロジェクトより、『蜀書』「先主伝」には劉備が死んだふりをして逃げる様子が「備中創陽死」として描かれる
  • Yahoo!辞書より「陽狂
  • 唐の第二代皇帝である太宗は、陽怒して部下を試した。その結果忠臣だけが残ったことで「貞観の治」と呼ばれる”中国史上最も良く国内が治まった時代”(Wikipediaより)を築いた。⇒路に遺ちたるを拾はず
  • 茨城県水戸市の常磐神社社務所のサイト内、明治維新と水戸学に、『徳川幕府は「陽尊陰抑策」(ようそんいんよくさく)をとります。表向きは皇室を尊びながら、実際には「禁中並公家諸法度」(きんちゅうならびにくげしょはっと)などによって、非常に厳しい規制を加え、抑圧しました。』とある

色々と偽りという意味で使われた”陽”がありますね。陽平という名前は太陽の陽に平和の平で温和な感じを受けますが、それは偽りの平穏であり心の中ではグツグツと煮立つ思いが……特にないですね。

yohei

« 2007年12月14日

2007年12月15日の投稿

2007年12月16日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ