IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2007年9月18日

2007年9月19日の投稿

2007年9月20日 »

組織内での仕事やプロジェクトで進捗を確認する際には、人によって確認のスタイルは様々です。「全体として○か×か?」という解答から詳細化していくやりかたもありますし、”与えている作業ひとつひとつの作業状況、進捗を確認する”方法もあります。部下からすると、自分で解決できそうな作業上の問題がある場合には、前者のように大雑把に報告できるほうが良いですが、マネージメントスタイルによっては後者に近いマイクロマネージメントを受けることになり、報告のために費やす時間もかかります。

さて、今度は報告を受ける側として考えた場合に、以前から気になる言葉として「”おおむね順調”です」という報告があります。ずっと以前からこの”おおむね順調”に対して質問を投げかけてきた結果、この言葉にこめられた思いがいくつもあるようで、

  1. 問題があるが自らは説明しない、質問していただければ報告する
  2. 大きい作業は順調に進んでいるので、あなたに影響は無い
  3. 問題はあるのだがタスク内で解決し、表出することなく管理するので気にしないで欲しい
  4. 遅延や問題があるが、今は深く追求しないで欲しい

といったような意味合いがあるようです(他にもあるかもしれませんが・・・)。つまり程度の異なるいくつかのメッセージが”おおむね”という言葉に含まれているようです。

大きい会議や組織での会議になると、”おおむね順調”という言葉での報告に突っ込みがなく流されることが多く発生します。この言葉に突っ込んだ場合には、上記の意味合いによって相手の態度が異なります。おろおろする場合、言い逃れをする場合、説明はするが非常に感情的な場合、たんたんと事実だけで状況解説する場合、などなどいろいろな場面に遭遇します。しかし、その一方で、場の雰囲気からすると、そこに突っ込むと”うざったい”と思われるパターンが多いようです。なぜか、”おおむね”という言葉が発せられると、「ほとんど上手く行ってるんでしょう、だからそんなに細かくならなくてもいいの。」という雰囲気に変わってしまうことがあるので、この言葉の隠された威力を実感します。

プロジェクト等の管理者としてみた場合には、このような”曖昧な報告”に関しては厳しく突っ込みを入れたいところですが、上記のことを考えると”おおむね”という言葉に秘められた意図によっては”別の場”で詳細管理を行ったほうがよいと感じることも多くあります。そんな時に”おおむね順調”という言葉に上手く対処する技術を身に着けたいと思います。

つるた

« 2007年9月18日

2007年9月19日の投稿

2007年9月20日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ