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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2006年8月31日

2006年9月1日の投稿

2006年9月2日 »

パレートの法則を援用してよく話されるように、企業の中での生産性を考えると2:8で2割の人間が8割の仕事をこなしているという解釈は結構現実を表していると思います。お付き合いでいろいろな会社の方々を見ていると、2割の人間となるか、8割に甘んじるかという分岐はどこで発生するか疑問になります。

例えば大手企業であれば、高い学歴、厳しい面接を経て、理論上(あくまでも理論上です)は選別された粒ぞろいの人材が揃っているはずです。それらの人材が、時間をかけて2:8に分離していきます。

あくまでも私見ですが、この人は2割のドライバーだと感じる人の共通項は、

  1. 好奇心が旺盛で、新しい仕事や直接関係ないことであっても積極的に吸収する
  2. 責任感があり、自分に課せられた責任やお客様の期待に対して何としてでも応えようとする(場合によっては顧客に対する会社の対応自体も不満に思う)
  3. 常に客観的な視点を忘れず、別の立場や関係する人達の視点からの思考をなぞろうとする

といった傾向があると思います。

社会に出ると、矛盾が多く存在しているため、スタート地点では同じ能力を持っていたとしても、会社の仕事の方針、さらには上司や実際の仕事での関係者からの指導、さらには自分のポジション(居場所ですね)作りやちょっと楽をしたい気持ち、そして妥協などにより段々とそれらの共通項を失っていきます。

その中でも、2割の人の共通項を維持している人は、会社の中でも重用されていきますし、終身雇用の制度下ではそのような人たちが会社の経営に携わっていきます。しかし、現在では、多くのドライバ(2割の人材)が、道半ばでより自分を実現できる場所を求めて出て行ってしまいます。

個人的に思うこととしては、会社がどんなに8割の人間をドライバに変えようとしても、それ自体は難しいと思います。しかし、できることとしては組織全体の力を底上げしていくことは可能で、それにより人材をスポイルすることは極小化できると思います。

基礎教育の重要性は話題には登りますが、まず仕事への責任感をきちんと持たせるために、仕事をこなせる基礎体力をつける、そして早くから責任を持たせて仕事をまかせる、まかせた仕事のやり方に対して責任の持ち方を的確に指導する、というばかばかしいけれども当たり前のことをこなしていく企業が人材をスポイルせずに、より強い組織力を維持できると思います。

まずは、一定以上の品質できちんと仕事をこなせる基礎体力を先につけることが先決だと思います。多くの会社、特に大手では、研修コースを義務として受けさせるだけでなく、きちんと力として身に付けるまで何度も繰り返す投資が必要なケースが多いと感じる今日この頃です。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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