« 2007年11月19日

2007年11月20日の投稿

2007年11月21日 »

ニワンゴ技術責任者が語る、「ニコニコ動画」成功の鍵を読んで、ビジネス成功の鍵がどこにあるのか、いろいろと考えてみました。

ニコニコ動画のようにエンターテインメント性の高いサービスは試行錯誤が大事になる。作っては試すということを繰り返すためには、少人数構成のほうがいい
斬新なアイデアは、会議では潰されるのと同じ理屈のような気がします。ユーザ代表の視点を持つ人が一人いれば、少人数構成の方が面白いものができると思います。
なぜこんなにうまく行ったかと聞かれて、一言で答えたいけど、結局は日々の努力だと思う。地道にやるしかなくて、後はラッキーが待っているだけ。
「日々の努力」とか「地道にやる」というのは、普遍的な真理のようです。
要はオタク。面白いからがんばっちゃう。
地道にやるには、オタク根性が必要なようです。面白いことは徹底してやれるので、面白いことをやることがポイントになります。
自分が好きなことをやるだけではなく、「ハッカー的サービス精神」が必要とのことだ。「例えば不具合を見つけたらそれを教える。さらには自分でパッチまで作って送っちゃう。かなりおせっかいだけど(笑)、そういう姿勢があればすばらしい」
ハッカー的サービス精神というのも、今風の捉え方だと思います。かなりおせっかいなところが、ユーザには受けるのでしょう。昔風に言えば、おもてなしの心といったところでしょうか。

参考
ハッカー倫理とインターネット社会の精神

tsuji2005

先日、プロモダクションの浜野さん、菅村さんの話を聞く機会がありました。プロモダクションとは、プロダクション(商品開発)とプロモーション(販売促進)は表裏一体であるべきという考えに基づき、PRの視点に基づいた商品開発を支援する活動、とのことでした。

作れば売れた時代から、ニーズを満たさなければ売れない時代になり、プロダクトアウト(シーズ)からマーケットイン(ニーズ)への転換が叫ばれていますが、実際のものづくりの現場では、正体不明の「世の中のニーズ」の違和感との格闘があるようです。浜野さんも携わった「空想生活」というサイトでは、生活者の欲しいを提案してもらい、商品化まで行うサービスを提供しています。実際にも、コンパクトIHヒーターや体にフィッとするソファー(MUJI)など商品化されヒットしているものがあります。ある意味で、プロシューマを育て、マーケットインを徹底した取り組みと言えるでしょう。ただ、買い手の意見だけでは、あっと驚くようなものは発生せず、イノベーションにもつながりません。

他方、菅村さんがいた「通販生活」は、プロダクトアウトを徹底していると言えるでしょう。作ったものを伝えたい一心で、雑誌というメディアをフル活用しています。メディカル枕は体験談を載せるだけで、毎号1億円以上の売上をたたき出しているそうです。単に機能性というよりは、伝わるということの重要性が再認識されました。

今後は、この傾向はさらに高まり、プロダクトアウトからコンセプトアウトの時代になる、というのがプロモダクションさんの主張です。「モノづくり」から「コトづくり」への発想転換が必要であり、PR型の商品開発を進めていくことで、消費者の買物欲を満たすことが出来るようになります。商品のコンセプトをストーリー仕立てにして、物欲とは別の買物欲を刺激することが可能になります。

物欲を満たす消費の時代は終わり、買物の楽しさを味わうということに関心が高くなる時代は、CGMや口コミへの注目が高くなる時代だとも言えるのでしょう。

tsuji2005

« 2007年11月19日

2007年11月20日の投稿

2007年11月21日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

辻 俊彦

辻 俊彦

ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
tsuji
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ