学生時代、レッスンに5分遅れたことがありました。
先生は
「5分あったら、バッハが一曲弾ける。」
と、ひとこと静かにおっしゃいました。
音楽をするには、時間が守れなければいけない、ということを教えられました。
レッスンで、一回目出来なくて、もう一度弾いたら出来たときがありました。
そのときも、
「本番で弾きなおしはありませんよ。二回目で出来るのになぜ一回目から出来ない?
お客さんはもう一度は待ってくれません。二回目で出来るなんていうのは出来たことにならないですよ。」
「よく弾けましたね」ではないのです。
絵のように描きなおしが出来ればいいのですが、音楽はそうはいかないところが難しいですね。
一度演奏が始まったら、どんな状況になっても演奏し通します。
音楽は時間の芸術なのですね。
尊敬する田坂広志先生が、ある謝恩会で、突然「5分でスピーチをお願いします」と頼まれたとき、ご用意もなさっていなかったと思いますが、5分きっちりで完璧なスピーチをなさいました。
5分という制約された短い時間の中で、言葉の一つ一つがすでに何度も吟味されたように深みがあり、心に響きました。
8年前のことでしたが、今でもはっきりと思い出すことが出来ます。
まさにプロフェッショナル。
時間の芸術だと思いました。
辻さんの「プロフェッショナルの条件」 、大木さんの「プロフェッショナルのルールその1:時間を守ること」を読みまして、思いめぐらせました。
Special
- PR -| ooki | 2010/02/04 07:12 |
|
> 二回目で出来るなんていうのは出来たことにならないですよ。 厳しいですが、事実ですね。 | |
| 永井千佳 | 2010/02/04 07:49 |
|
大木さま | |
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

富士通元社長の山本卓眞氏が残した次代へのメッセージ
Facebook就活はもう古い?
東北をコットンの生産地としてブランディングしたい──リー・ジャパン・細川取締役
東北から始まるイノベーション
貧困国の雇用を創出する印刷屋、丸吉日新堂印刷の挑戦