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藤原和博さんの対談集「情報編集力 ネット社会を生き抜くチカラ」は、7年前(2000年3月)に出版されたものですが、内容は刺激的で、世の中さほど変わっていないなあ、という印象を持ちました。
目次を見ただけでも、興味津々になります。
第1章 「情報編集力」って何? 松岡正剛
第2章 「ゲーム」で遊びながら学ぶ 金子郁容
第3章 「ネットワーク」でいっしょに学ぶ 佐伯胖
第4章 「ポケモンカード」は世界に通じるネットワーク・ゲーム 香山哲
第5章 「不登校児」は国際的メディア・クリエイターになった 高城剛
第6章 「情報編集力」はザリガニとサッカーが育ててくれた 鈴木寛
個人的には、第3章が一番興味深かったです。
問題が与えられたら、みんなで考えるのは当たり前じゃないか。何でこの子だけに聞くんだ(ネパールの子供の発言、88ページ)個人の能力で評価するのではなく、集団の能力を評価すれば済むことも多いし、個人レベルで競争し勝ち負けをつけるのではなく、コミュニティでシェアする発想の方が優れていることも多いな、と思いました。そうすれば、無用な劣等感なども生じなくなるはずです。
今までの学び方は、自分一人で達成し、能力を発揮しようとするものでした。しかし、これからは他者と学び合い、あるいは必要な他者を見つけ出し、関係を作っていく能力が重要なんじゃないだろうか(90ページ)PCや携帯が個人単位で分断しているからこそ、コラボレーションの意義は高くなります。素性をよく知っている他者とのコラボ、素性を知らないオンライン上の他者とのコラボ、その関係性をうまく生かしていく能力が今も求められていると思います。
(激しく動いている世の中に)耐えられるのは、常に新しいものや、異なるものや、新鮮なものを受け入れる多様性を身につけた人でしょう(110ページ)多様性を身につけるためにも、異なるものと触れる機会や新しいものを試してみる機会を提供するのが、子育てで心がけることなかな、と思いました。決して強要することなく、自発性を促し、好奇心旺盛なことが、強く生きるための術だと思います。
情報編集力ーネット社会を生き抜くチカラ(藤原和博、筑摩書房)
今日は、新聞休刊日です。昔は、新聞販売店の慰労・休暇ということで配達する新聞少年への配慮という美談でしたが、最近は新聞制作(輪転機や制作システムのメンテナンス)のためということになっているようです。新聞少年への配慮なら、駅売りは大丈夫?、という素朴な疑問に抗しきれなかったのでしょう。
情報過多の時代とはいえ、新聞のない日の物足りなさを感じる人は多いように思います。満ち足りた時代の中に見い出す飢餓感には、大きなビジネスチャンスがあります。
例えば、新聞休刊日だけに出すフリーペーパー。駅売りで新聞を買って電車で読むサラリーマンは、結構います。それが習慣化している人は、手持ち無沙汰感や情報飢餓感があるので、住宅地の駅前でフリーペーパーを配布してみては、どうでしょうか?手にとってもらえる確率は、通常よりは高いと思います。発刊日が毎月25日とかでなく、不定期なのも何となく魅力的ですね。
また、駅売店のラックも新聞休刊日は空いています。そこで売れるものを考え出せば、売店側が置かない理由はありません。定期的でなくとも、スポットのプロモーションを仕掛けることもできるでしょう。休刊日なのに、新聞を買うために売店に立ち寄る人は意外と多くいます。
新聞休刊日のお知らせには、ニュースはTVやネットで参照下さい、と親切な記載があります。普段から、ネットやTVでニュースをチェックしている人も含めて、ネットやTVの注目度は高まります。TVのCM枠は高くなって当然ですし、ネットのPVは伸びると思いますが、実際のところはどうなんでしょうか?新聞休刊日を狙ったコンテンツ提供を行っているようなメディアは、あまり見かけません。選挙特番ほどではないにしても、注目度が高い時に、いいコンテンツを提供すれば、新しい視聴者を獲得できるかも知れません。
「新聞が無くなる日」なんていう特集をよく見かけますが、そういう未来は既に起こっています。新聞がなくなった時に、どういうビジネスチャンスがあるのかは、新聞休刊日に確認することができるでしょう。
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