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新聞休刊日のビジネスチャンス

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今日は、新聞休刊日です。昔は、新聞販売店の慰労・休暇ということで配達する新聞少年への配慮という美談でしたが、最近は新聞制作(輪転機や制作システムのメンテナンス)のためということになっているようです。新聞少年への配慮なら、駅売りは大丈夫?、という素朴な疑問に抗しきれなかったのでしょう。

情報過多の時代とはいえ、新聞のない日の物足りなさを感じる人は多いように思います。満ち足りた時代の中に見い出す飢餓感には、大きなビジネスチャンスがあります。

例えば、新聞休刊日だけに出すフリーペーパー。駅売りで新聞を買って電車で読むサラリーマンは、結構います。それが習慣化している人は、手持ち無沙汰感や情報飢餓感があるので、住宅地の駅前でフリーペーパーを配布してみては、どうでしょうか?手にとってもらえる確率は、通常よりは高いと思います。発刊日が毎月25日とかでなく、不定期なのも何となく魅力的ですね。

また、駅売店のラックも新聞休刊日は空いています。そこで売れるものを考え出せば、売店側が置かない理由はありません。定期的でなくとも、スポットのプロモーションを仕掛けることもできるでしょう。休刊日なのに、新聞を買うために売店に立ち寄る人は意外と多くいます。

新聞休刊日のお知らせには、ニュースはTVやネットで参照下さい、と親切な記載があります。普段から、ネットやTVでニュースをチェックしている人も含めて、ネットやTVの注目度は高まります。TVのCM枠は高くなって当然ですし、ネットのPVは伸びると思いますが、実際のところはどうなんでしょうか?新聞休刊日を狙ったコンテンツ提供を行っているようなメディアは、あまり見かけません。選挙特番ほどではないにしても、注目度が高い時に、いいコンテンツを提供すれば、新しい視聴者を獲得できるかも知れません。

「新聞が無くなる日」なんていう特集をよく見かけますが、そういう未来は既に起こっています。新聞がなくなった時に、どういうビジネスチャンスがあるのかは、新聞休刊日に確認することができるでしょう。

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