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2007年11月3日 » |
開発者が明かす「ニコニコ動画」人気の“キモ”は、今後のビジネスのポイントが数多く盛り込まれている感じで、とても刺激を受けました。
「ニコニコ動画の人気の秘密は「みんながいろんな手段で少しずつ参加できる」ことだと戀塚さんは言う。動画を投稿するだけでなく、コメントを付ける、「ニコニコ市場」に商品を掲載する、市場の商品を買う、タグを付ける――それぞれ気軽に参加することもできるし、高度な手法で参加する専門の“職人”も現れる。「ニコニコ動画は、視聴者の力が強いメディア」」
CGMとか言うと難しく考えがちですが、TVでよくある視聴者参加型ということであり、参加の形態も、動画投稿、コメント、商品出品、商品購入(またはオークション)、タグ付け等々あり、それぞれ参加のハードルを下げることが、CGMを進化させるポイントだということだと思います。
「タグの作られ方も独特だ。「音楽」「ゲーム」など動画の種類を分類するタグに加え「才能の無駄遣い」「吹いたら負け」「孔明の罠」など、ヒネリの効いたタグが付けられ、広がっていく。タグは誰でも追加・削除できるため、ひたすら削除しまくる「タグ荒らし」もいるが、それを修復していくボランティア職人もおり、一定の秩序が保たれている。」
今後のネットでの情報流通の鍵は、タグ付けだと思っている筆者としては、ヒネリの効いたタグ付けは、いい試みだと思います。さらに進んで、タグとタグとの関係性が構築されたり、タグ内でのいろんな意味でのランキングが出来たり、タグと投稿者IDが結びつけられたりするといいかな、と思います。「面白い動画ベスト10」より、「吹いたら負け!ベスト10」の方が、何となく楽しいそうですよね。
「コメントはニコニコ動画のメインコンテンツで“キモ”。思ったことを思ったタイミングで投稿できるよう設計した」
2ちゃんねるを思い出す発想ですが、CGMのキラーコンテンツは、やはりコメントですね。Yahooニュースがコメント機能を付けたことも象徴的ですし、ニュースサイトのWeb2.0的価値は、コメントにあると思います。
「1画面に表示される最大のコメント数は「十分に混雑している感じが出る」よう30個。1動画当たりのコメント許容数は、動画の長さによって250~1000にした。これを超えそうになった場合は、古いコメントから半透明になり、消えていく。1画面を横断する標準スピードは5秒。短いコメントはゆっくり、長いコメントは高速に動く。」
とても価値の高いノウハウだと思います。人間工学とか情報工学とか言うのではなく、ネットの肌感覚で習得されたものなのでしょう。
岡田有花さんの文章も、ポイントだけ書いてあって、素晴らしいと思いました。
Google、「賢く失敗することに重点」の理由は、イノベーションに関して、とても面白い内容でした。GoogleのEnterprise製品開発責任者がAppleを好例に出す点も注目でした。B2BとかB2Cという区別は、「そんなの関係ねえー」という感じでもあります。
「失敗に対してペナルティは課さない。それどころか、われわれは失敗を奨励している。失敗しないのは、挑戦していないことを意味する場合があるからだ」
わからないことを解決する方法は、挑戦しかありません。挑戦は、多くの場合失敗に終わります。しかし、その失敗によって、成功に近づいていることを忘れてはいけないと思います。
「かつてのハイテク産業は、エンタープライズ分野におけるイノベーションをコンシューマ分野に波及させたと言っては誇っていたが、今日ではこれが逆転する現象が起こり始めている」
プロシューマーの出現で、コンシューマによる改善が、エンタープライズ向けの製品をブラッシュアップしていきます。ソーシャルニュースサイトであるNewsingは、サイト運営のノウハウを生かして、イントラサイト向け製品であるイントラNewsingを提供しています。社員の持つノウハウを共有したり、ブログに書くネタ(ニュース)を提供する仕組みとしては、とてもいいものだとおもいます。
「勤務時間の20%もしくは1週間のうち1日を、毎日の通常業務以外のプロジェクトに割くよう社員に推奨している」
有名な20%ルールですが、楽天でも自習室やライブラリーを設けるなど工夫をしているようです。通常の会社は、長時間働いた上で効率性を重視していますが、実際のところ、それでは社員の疲弊を招くとともに、血で血を洗うレッドオーシャンに呑み込まれてしまうだけだと思います。
継続的に変化を起こす仕組みは、効率重視の考えとは真逆なアイデアに基づく必要があるようです。
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