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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

イノベーションは、変化を起こすことから始まる

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Google、「賢く失敗することに重点」の理由は、イノベーションに関して、とても面白い内容でした。GoogleのEnterprise製品開発責任者がAppleを好例に出す点も注目でした。B2BとかB2Cという区別は、「そんなの関係ねえー」という感じでもあります。

「失敗に対してペナルティは課さない。それどころか、われわれは失敗を奨励している。失敗しないのは、挑戦していないことを意味する場合があるからだ」
わからないことを解決する方法は、挑戦しかありません。挑戦は、多くの場合失敗に終わります。しかし、その失敗によって、成功に近づいていることを忘れてはいけないと思います。

「かつてのハイテク産業は、エンタープライズ分野におけるイノベーションをコンシューマ分野に波及させたと言っては誇っていたが、今日ではこれが逆転する現象が起こり始めている」
プロシューマーの出現で、コンシューマによる改善が、エンタープライズ向けの製品をブラッシュアップしていきます。ソーシャルニュースサイトであるNewsingは、サイト運営のノウハウを生かして、イントラサイト向け製品であるイントラNewsingを提供しています。社員の持つノウハウを共有したり、ブログに書くネタ(ニュース)を提供する仕組みとしては、とてもいいものだとおもいます。

「勤務時間の20%もしくは1週間のうち1日を、毎日の通常業務以外のプロジェクトに割くよう社員に推奨している」
有名な20%ルールですが、楽天でも自習室やライブラリーを設けるなど工夫をしているようです。通常の会社は、長時間働いた上で効率性を重視していますが、実際のところ、それでは社員の疲弊を招くとともに、血で血を洗うレッドオーシャンに呑み込まれてしまうだけだと思います。

継続的に変化を起こす仕組みは、効率重視の考えとは真逆なアイデアに基づく必要があるようです。

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