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CGMのキモは、コメント。

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開発者が明かす「ニコニコ動画」人気の“キモ”は、今後のビジネスのポイントが数多く盛り込まれている感じで、とても刺激を受けました。

「ニコニコ動画の人気の秘密は「みんながいろんな手段で少しずつ参加できる」ことだと戀塚さんは言う。動画を投稿するだけでなく、コメントを付ける、「ニコニコ市場」に商品を掲載する、市場の商品を買う、タグを付ける――それぞれ気軽に参加することもできるし、高度な手法で参加する専門の“職人”も現れる。「ニコニコ動画は、視聴者の力が強いメディア」」
CGMとか言うと難しく考えがちですが、TVでよくある視聴者参加型ということであり、参加の形態も、動画投稿、コメント、商品出品、商品購入(またはオークション)、タグ付け等々あり、それぞれ参加のハードルを下げることが、CGMを進化させるポイントだということだと思います。

「タグの作られ方も独特だ。「音楽」「ゲーム」など動画の種類を分類するタグに加え「才能の無駄遣い」「吹いたら負け」「孔明の罠」など、ヒネリの効いたタグが付けられ、広がっていく。タグは誰でも追加・削除できるため、ひたすら削除しまくる「タグ荒らし」もいるが、それを修復していくボランティア職人もおり、一定の秩序が保たれている。」
今後のネットでの情報流通の鍵は、タグ付けだと思っている筆者としては、ヒネリの効いたタグ付けは、いい試みだと思います。さらに進んで、タグとタグとの関係性が構築されたり、タグ内でのいろんな意味でのランキングが出来たり、タグと投稿者IDが結びつけられたりするといいかな、と思います。「面白い動画ベスト10」より、「吹いたら負け!ベスト10」の方が、何となく楽しいそうですよね。

「コメントはニコニコ動画のメインコンテンツで“キモ”。思ったことを思ったタイミングで投稿できるよう設計した」
2ちゃんねるを思い出す発想ですが、CGMのキラーコンテンツは、やはりコメントですね。Yahooニュースがコメント機能を付けたことも象徴的ですし、ニュースサイトのWeb2.0的価値は、コメントにあると思います。

「1画面に表示される最大のコメント数は「十分に混雑している感じが出る」よう30個。1動画当たりのコメント許容数は、動画の長さによって250~1000にした。これを超えそうになった場合は、古いコメントから半透明になり、消えていく。1画面を横断する標準スピードは5秒。短いコメントはゆっくり、長いコメントは高速に動く。」
とても価値の高いノウハウだと思います。人間工学とか情報工学とか言うのではなく、ネットの肌感覚で習得されたものなのでしょう。

岡田有花さんの文章も、ポイントだけ書いてあって、素晴らしいと思いました。

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