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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2010年3月29日

2010年3月30日の投稿

2010年3月31日 »

私の仕事は、ソフトウェア事業の事業戦略です。

当ブログでは、そのソフトウェアの話は滅多に書いていません。

ただ、今回の話は、興味がある方もおられるかもしれませんので、そのソフトウェアの話を書きます。 

「ストリーム・コンピューティング」という技術があります。

この技術が、世の中を大きく変革していく、という話です。

 

従来のデータ分析方法は、発生したデータを、データベースに蓄積して、それを分析ソフトで分析する、という方法でした。

でもこの方法は、基本的に過去データの分析なので、リアルタイム性が求められる業務には使えない、という問題があります。

例えば、刻々と動く状況に対応しなければいけないような、犯罪防止、災害予測、交通管制といった業務では、この方法では対応できません。

さらに、業務によっては、発生する膨大なデータを、極めて短時間で処理する必要があります。

例えば、交通管制で、車1台ずつの挙動を把握した上で、都市全体の交通状況を最適化しようとする場合、膨大な数の車が発生する凄まじい量のデータを把握する必要があります。

また、各所に設置した監視カメラの映像をチェックして犯罪防止しようとする場合は、膨大なデータを処理し、その中にある数少ない異常値を検知する必要があります。

いずれの場合も、データを一旦蓄積して、その上で分析する、という従来型の手法だと、業務が求める応答時間を確保するのは至難の業です。

 

これらの課題に対する一つの解決方法が、「ストリーム・コンピューティング」というソフトウェア技術です。

簡単に言うと、発生するデータを、溜めずに、そのまま分析する(不要なデータは片っ端から捨てる)、という手法です。

このために、2003年、IBMは「ストリーム・コンピューティング」のための基礎研究プロジェクト"System S"を開始しました。

 

その後、下記のようなプロジェクトでこの技術を実装して有効性を検証、機能を拡張してきました。

山火事監視(米国):無人機で煙を感知し、衛星監視データと併せ、山火事発生リアルタイムマップを作成。防災に役立てる。

オンタリオ工科大:未熟児の状態を監視。各センサーのデータを解析し、ベテランICU看護士より6-24時間早く未熟児の異常を検知できる。

TD証券(カナダ):160万件/秒で発生するデータを、全て1ミリ秒以内に処理、次世代アルゴリズムトレーディングを実現した。

サイバーセキュリティ:
ビデオ/電話通話記録/音声を監視、犯罪につながる異常を未然に把握できる。

IBMマイクロチップ製造:100以上の製造工程を常時監視し、異常時に工程を停止する。これにより、巨額の廃棄コスト発生を未然に防止できる。

ハドソン川(米国):500Km以上の流域にセンサーを配置し、データを収集・分析。川の生態系を維持する。

 

このような業務で活用するためには、数百万件/秒でエンドレスに発生するデータに対応し、かつほぼ瞬時に(1ミリ秒以下の遅延)、分析する必要があります。

さらに、多様な各種データから、関連性を発見していく必要があります。

膨大なデータ量の処理が必要になりますが、このIBMのストリーム・コンピューティング技術を実装しているシステムは、マシンを追加することで、スケールアウト的に処理能力向上が可能である点も、大きなポイントです。

これにより、都市全体の交通管制といった膨大なデータを処理する業務にも適用することができます。

この技術は、IBMが提唱しているSmarter Planetを実現するためのカギとなる技術の一つでもあります。

先に挙げた事例にあるように、交通、製造、金融、医療、送配電網、水管理、気象、等といった分野で、従来の業務の形を大きく変革していく可能性があります。

(尚、この技術は従来のデータを溜める→分析するといった従来型システムを置換えるものではありません。新しい選択肢を提供するものです)

 

このソフトウェア、この度、日本でもInfoSphere Streams V1.20という製品名で、正式に発売を開始させていただきました。

このような先進ソフトウェア技術を、標準製品として実装している、という点がポイントです。

このような製品をご活用いただき、従来とはまったく異なる発想で業務を変革することで、大きな差別化を図り、競争力強化が可能になります。

 

下記ニュースでも取り上げていただきました。ご興味ある方はご参照ください。

■日本IBM、ストリーム・コンピューティングを実現するデータ分析ソフト [Enterprise Watch様]

■日本IBM、変化する複数情報を並列で瞬時に分析するツールを販売[Internet Com様]

■多数のデータストリームをリアルタイムに複合分析--日本IBMがInfoSphere新製品[ZDnet様]

■日本IBM、ストリームコンピューティングを実現するソフトを提供[リクルート シゴトの計画様]

■日本IBM、ストリームコンピューティングを実現するソフトを提供[リクルート キーマンズネット様]

 
【IBMのプレスリリース】

■刻々と変化する複数の情報を並行して瞬時に分析-ストリーム・コンピューティングを実現するソフトウェア製品-

nagai

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オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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