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『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまでの経緯を連載でご紹介しています。連載バックナンバーは、こちら。
構成と方針がほぼ固まったところで、完成イメージのプロトタイプを作ってみよう、ということになりました。出版社内の企画書で添付資料になりますので、とても重要です。
まず、改めて各章のタイトルを作ってみました。
既に各章単位で、部品として大まかにデザインしているのですが、、これをどのような考え方で構成するか、がカギです。
本書は全部で大枠で4つの大きな章に分れ、大きな各章が4つの小さな章に分れます。つまり、合計16の章があります。
全体の流れの中で、それぞれの章のタイトルが違和感がないように揃えるのは、意外と難しい作業です。
また、各部分で何を書くのかを明確に決めておかないと、タイトルが付けられません。
このため、各章の構成やキーメッセージ、ストーリー展開まで細かく考えて想定しながら、考えていく作業になりました。
女性言葉にしたタイトル(「どうして....なの?」とか)にすることも検討しました。しかし、女性雑誌の見出しをよく見てみると、女性言葉はほとんど使われていません。女性は意外と女性言葉を使っていない、ということが分かりこの案は取り止めました。
色々検討した結果、ストーリー展開がよく分るように、タイトルを構成する方向性で進めることになりました。この際、下記の方針を決めました。
・「アレ?」という意外性あるタイトルよりも、ストーリーの流れが分かるタイトルにする
・読まなくても結論が分かってしまうタイトルは避ける
・退屈なタイトルは避け、興味が沸くようなタイトルにする
ここの見出しの部分はかなり時間とワークロードをかけました。
しかし、全体のストーリーを決める上で、非常に重要な骨格となりました。
ここの部分に十分に時間をかけたことで、全体に流れを作ることができたと思います。
さらに、4-2章「価格」の章を実際に書いてみました。
当初の企画の通り、主人公と叔父の会話で進む形にしました。
最初に設定を決めていたこともあり、順調に書き進むことができました。
出来上がったものを改めて見直し、冗長な会話部分の一部を解説部分に回したり、会話の全体の考え方の流れが把握できるようにシンプルなものに書き直したり、と調整を行いました。
10月下旬の企画開始から5ヶ月目、このように本書の全体像が徐々に出来上がってきました。
『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまでの経緯を連載でご紹介しています。連載バックナンバーは、こちら。
前回書きましたように、本書のバリュープロポジションに行き詰まった2009年1月のある日、ある新聞記事に目がとまりました。
ある会社を舞台にした、テレビの新番組の紹介でした。
新入社員が小さい問題にぶつかりながら、誰からも相手にされていないけど実は経済の達人である窓際係長から色々と教えてもらいながら、解決策を見つけていく、という筋立てでした。
このコンセプトは、現在の行き詰まりを打開するにあたって、大変参考になりました。
そこで、主人公を29歳の若手男性社員に設定、ストーリー仕立てに変更し、一章分書き直してみました。
主人公が活き活きと躍動し、結構面白い内容になってきました。
「これは、もしかしたら行けるかも」と思い始めました。
しかし、「いいかもしれない。でも、何かが気になる」と、今ひとつまだ納得できない部分も残っていました。
そんなある日、主人公を女性にしてみたらどうか、というアイディアを思いつきました。
「勤勉で向上心のある女性マーケッター」という位置付けは、読者の共感を呼びそうです。
また、プロモーションの観点でも、本のカバーへも活かしやすくなります。実際、最終的にカバーでは、右の図のように、女性の主人公がコーチングを受けている場面を使うことになりました。
また、この図のように、「朝のカフェ」を主な場面にして展開してはどうか、という話にもなりました。
実はこの本を企画・執筆するにあたって、私自身、毎朝7時にオフィスに出勤し、会社のオフィスビル内にあるカフェで早朝の1時間ほど本書のアイディアを考えながらストーリーを執筆していました。
早朝のカフェは、創造的なアイディアが次々と生まれます。
最近は、都内のビルでも早朝の勉強会が流行っているそうです。これはトレンドなのかもしれません。
これから少しずつご紹介していきますが、本書の様々な登場人物達と著者の私は、実は少しずつ重なっている部分があるのです。
こうして、「主人公の勤務先と叔父が教えている大学院が都内の同じビルに入っており、叔父が朝からの授業を持っている日に、ビルにあるカフェで早朝の個人レッスンを受ける」、という設定が出来上がりました。
ほぼ最終版の本書の設定になりました。
また、主人公のイメージとしては、「知的できちんとしているが、底には強い意志を持っている」といったキャラクターの女性がいいのでは、という方向になりました。
各章の構成は、次の3つから構成することになりました。
・ストーリー部分:主人公と叔父のやり取りで、楽しみながら新しい学びを得る
・解説部分:叔父の解説で掘り下げる
・主人公の感想部分:身近に感じさせる
ところで、前著『戦略プロフェッショナルの心得』では、敢えて図は一切入れませんでした。
2年ほど前に、当ブログの「図で整理する際に陥りがちな罠」というエントリーでドラッカーの話を紹介した際に書きましたように、図には罠があります。前著ではそのようなこだわりの部分を入れてみました。
しかし今回の本は、「若手ビジネスマンに、分りやすくマーケティングのエッセンスを伝える」という大方針を立てました。そこでこの方針に沿って、今回は図を多用することにしました。
そこで、この時点から本書で理論の説明に使用する図を作り始めました。図を作る際には、下記を考慮しました。
・本の狭いスペースで紹介するので、出来るかぎり大きな文字でシンプルな絵にする
・さらに、図だけでエッセンスが伝えられること
・図のキャプションは分りやすい文章にし、その文章だけで図が伝えらるようにする
このようにして、少しずつ企画案が形になっていきました。
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