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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

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「最近、どう?」

「いやぁ、忙しくってねー」

という会話が、世間での挨拶になっている今日この頃、当ブログを読んでおられる方々も毎日多忙で、「本当に、もうなんとかして欲しい」という方も多いことと思います。

しかし、ビジネスのご経験が長い方々からすると当たり前のことかもしれませんが、「いつか、仕事量が少なくなるんじゃないか?」という期待は、残念ながら恐らく叶うことはないように思います。(給料が下がる前提で楽な仕事に移る、というのであればアリかもしれませんが)

ビジネスの環境を考えてみると、

・お客様の要望はますます高くなるわ、
・市場での競争はますます激しくなるわ、
・企業に対するコスト・プレッシャーは高まっていくわ、
・株主は配当を増やし株価を上げることを常に要求するわで、

このような環境では、仕事量は少なくならず、逆に増えていきます。

経営者の判断として、受ける仕事の全体量を減らすことはできませんし、無制限に人を雇うこともできません。

ということで、仕事の量はますます増大する構造になっています。

ではどうするか。

仕事量が少なくなることはありませんが、仕事をより効率よく進めて、より短い時間で仕上げるようにすることは可能です。

実際、同じ内容の仕事でも、半年前と現在とを比較すると、仕上げる時間は短くなり、品質も上がっていることを実感している方は多いのではないでしょうか?

これは、仕事を続けていくうちに、経験度が上がり、スキルも向上し、仕事のボトルネックになったりトラブルになる可能性がある部分を事前に見極められるようになるためです。

また、最初のフェーズで試行錯誤を繰り返した結果、定型プロセスで標準処理できるようになった仕事は、ある程度ITで自動化することで、手間を省くことも可能になります。

従って、今忙しい仕事の量そのものが少なくなることはないのですが、生産性を向上させて今まで忙しいかった仕事をより短時間で仕上げられるようにすることは出来ます。

さらに、現在の仕事のどこに問題点があり、どのように改善すべきかを常に意識して仕事をすると、この生産性向上はより速く達成できます。

経営レベルで考えると、会社の中の無駄な仕事を省くことで、同じ人員でも会社全体での生産性を上げることもできます。(いわゆる「業務変革」ですね)

 

一方で、精神的・身体的に耐えられない量の仕事に携わっている場合は話は別である、ということも、申し添える必要があるでしょう。

例えばデスマーチ・プロジェクト。いつかはプロジェクトは終わるとは言え、現実からは逃げられませんので、メンバーは本当に大変です。

このケースは、会社として対応が必要になってくる場合です。北添さんが勤めておられる会社のような、プロフェッショナルの方々に会社としてプロジェクトの収拾をお願いしたり、必要に応じて上司や上長に相談して配置転換を申し出ることも必要ですし、それでも解決できないケースでは、個人的な対応も考える必要があるでしょう。

 

このようなケースは別として、忙しい仕事をいかに速くこなしていくかは、個人レベルで常に考えていきたいものです。

一方で、「仕事を速くこなす」前に、「正しい仕事を行う」ということも、とても大切です。

言い換えると、「正しくない仕事を一生懸命速く大量にこなす」よりも、「正しい仕事をゆっくり少量こなす」方が、よい場合が多いのですが、そのことはまた別の機会に。


nagai

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永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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