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マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

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2007年9月15日の投稿

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本日(といっても日付は回って9/14)、ITmedia様の企画でオルタナティブ・ブロガーの皆様が集まる企画がありました。

この時、吉川さんからいただいた質問。

「永井さんがほぼ毎日ブログを書くモチベーションって、何ですか?」

うーん、実はあまり深く考えたことがありませんでした。(^^;

あれこれ3-4分間、色々な理由を考え考え話しながら、最後に吉川さんにお答えした内容。

「もしかしたら、ライフワークの写真で、写真展をやる理由と同じかもしれませんね」

 

実は写真展というモノは、非常に手間がかかるのにも関わらず、全て持ち出しで、しかも開催に至るまでの関門も多く、金銭的な見返りは全くない、というヤッカイなものなのです。

 

まず、同一テーマで40-50点程度の作品を、ある一定のクオリティで撮影して揃えるのがかなり大変です。私の場合は短くても2-3年かけて撮影します。写真展を行う人の多くは、まずここで挫折します。

では、何故撮影を続けられるかというと、「自分はこのテーマを写真に表現したいんだ」という強烈な衝動です。

次の関門は、写真展審査。

お金を出せば写真ギャラリーを1週間借りることができますが、都内でそれなりのギャラリーだと数十万円(場合によっては100万円以上)の支払いになります。

しかし、カメラメーカー系等のギャラリーだと、審査を通って認められれば、無償で銀座や新宿の一等地でギャラリーを使用できます。場合によっては各種補助があります。審査に落ちた場合、どこが悪いのかコメントもいただけます。

私の場合、審査を通じて写真展の品質を担保するためにも、カメラメーカー系のギャラリーで開催しています。

この審査が厳しいのですよね。

27歳の時にキヤノンサロン銀座/札幌/名古屋で写真の個展を開催した際、審査段階で何回も落とされました。理由は、40枚の作品を通じて、同一テーマで一貫したメッセージが伝えられていなかったためです。

しかし2-3回写真の個展開催を経験したあたりからは、ほぼ一発で審査が通るようになりました。審査で落選を続けた過程で、写真展を開催するのに一番重要な作品構成力が鍛えられたようです。

次の関門は費用負担です。ギャラリーが無償で使用できても、作品をプリントして額装するコストは自分持ちですし、他にも色々なお金がかかります。私の場合は1回の写真展で最低50万円かかっています。

その上、準備でプライベートの多くの時間が取られますし、さらに写真展期間中(多くは1週間)は会社の休みをいただいて会場に常駐します。

これだけ手間をかけても、写真展の入場料は徴収できません。「作品を販売して欲しい」という方もいますが、これでもコストは回収できません。

 

では、なぜ写真展をやるのか、ですが、「単純に自分の作品を見て欲しいから」、です。

例えば、こちらにある東京湾岸の写真は、1989年と1993年の2回、写真展を行っていますが、多くの方から反響をいただき、各種雑誌にも掲載いただきました。

結局、「自分の自己表現の一つとして、出来るだけ多くの人に自分の写真作品を味わって欲しい」というのが、大きなモチベーションになっています。

 

考えてみると、ブログも同様ですね。

手間はかかる。時間は取られる。ほぼ持ち出しで、金銭的なメリットはない。場合によっては、見知らぬ方から厳しいご意見も頂戴し、真摯な対応が求められる。しかも、オルタナティブ・ブログというプリステージな場で、実名で社名も出しているので、緊張感をもって書くことになる。

しかし、自分の考えをブログで表現してみたい。

そこで書いたことが少しでも多くの人達にのお役に立ったり、皆様の心に残れば、それは私にとって写真と同じく「自分が生きた証」であり、一つの自己表現です。

さらに言うと、日々の仕事も「自分の生きた証」であり、自己表現の一つと思っています。だからなかなか手を抜けません。

 

でも上記だけでは、ブログを書く理由にはなっているかもしれませんが、もしかしたら「ほぼ毎日ブログを書く」理由としては、なお不十分かもしれません。

結局、「ほぼ毎日書き込む行動自体を、自分の自己表現の一つとして決めたから」というのが、最終的な答えになるのかもしれません。

nagai

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プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

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