永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2007年9月11日

2007年9月12日の投稿

2007年9月13日 »

昨日Notes 8について書きましたが、もう一つNotesの話題です。

私が初めてNotesを触ったのは1991年頃。Notesの初版リリースが1989年ですのでその2年後です。

まだLotusはIBMに買収されておらず、Lotus DevelopmentとIBMがパートナー関係構築を模索していた頃でした。

当時のLotus Development日本法人のビジネスは123等のデスクトップ・アプリケーションが中心で、Notesは扱っていませんでした。

IBM本社/Lotus本社の方針を受けて、来日したLotus本社のNotes担当副社長に、Lotus日本法人の経営陣と、私の上司であった日本IBMのソフトウェア製品開発部長を交えて、数ヶ月間色々と議論をしながら協業方法を模索していたことをよく憶えています。

私は日本IBMでソフトウェア製品開発部門のプランナーとして、Notesや、同じ1991年にLotusが買収したcc:Mailを様々な観点で評価しました。

現在バージョン8になったNotesは、この頃は確かリリース2。当然英語版のみ。OS/2版をフロッピー・ディスクから導入していました。

当時のパソコンは80386からi486に変わろうとしていた頃。現在、私達が当たり前に使っているWYSIWYGエディター自体が珍しかった時代です。("WYSIWYS"という言葉、既に知らない人も多いかもしれません。"What You See Is What You Get"の略です。興味のある方は検索してみてください)

英語のマニュアルや情報源も少なく、「分からないことはInternetで検索」なんてことも出来なかった頃です。手当たり次第に色々と情報を集めて、Notesのデータ構造を解析したり、DB(=アプリケーション)を作ったりしながら調べている中で、改めてNotesの柔軟性に驚かされました。当時、日本国内でNotesをこれだけ触っていた人は非常に少なかったと思います。

その1-2年後、IBMは当時のキラーアプリケーションであるグループウェア製品として、正式に全世界でLotus Notesを販売することでLotusと合意。

さらにその1-2年後の1995年にIBMはLotusを買収。e-business戦略推進の柱に据え、現在に至っています。

 

さて、ここ10年近く、私は毎日仕事でNotesを使っています。

私が初めてNotesを体験した当時から16年間が経過して、Notes 8を触っていると、改めて驚かされることがあります。

様々な点で飛躍的に機能拡張している反面、レプリケーション機能やデータベースを中心としたコラボレーション・ツールとしての優れた強みの部分は、初出荷から18年が経過した今でも、基本的に変わっていない点です。やはり当初の基本設計が優れていたということでしょうか。

...しかし、このような思い出話を書くこと自体、もしかしたら私も年寄りになっているということでしょうか? (__;)

nagai

英語版ですが、2件アップされています。それぞれ10分程度。

ますこちらは"Lotus Notes 8 on Linux desktop"。英語のナレーション抜きのデモなので、リスリングが苦手でも大丈夫。横文字が分かれば何とか分かります。

ODF (OpenDocument Format)準拠のIBM Productivity Toolsのデモもあります。

MS Offce文書(PowerPoint、Excel、Wordファイル)も自由に編集可能ですし、PDFへのexportも可能。

後半は特にLinuxデスクトップ + Notes 8に焦点を当てたデモです。

Linuxデスクトップに対しては、下記のような反対意見が典型的ですが、....

・マルチメディアができない
・写真アルバムがない。よきひとときの思い出にひたれない
・Vistaのような3Dデスクトップ効果がない
・Webサポートが貧弱。Javaもない。Flashもない。Pluginもない
・USBドライブサポートがない。Plug and Playができない
・アプリがないので、大した仕事ができない

このデモでは、実際に全く問題なく動く様子を見せて、上記に反論しています。

ちなみに、このデモは全てThinkPad T60p上で稼動するLinuxで作ったそうです。

 

一方、こちらは"Lotus Notes 8: New features demonstration"というデモ・ビデオ。英語が10分ほど続くので、英語が分からないとちょっと厳しいかもですが、Notesの細かな機能を知りたい方はこちらをどうぞ。

私もNotes 8を使い始めました。結構楽しいです。

nagai

« 2007年9月11日

2007年9月12日の投稿

2007年9月13日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ