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2007年5月9日 » |
2月末に書いたエントリーで、ある美容院で月一回の朝のミーティングで感動的な本の一節を皆で音読していることを紹介し、ここで泣ける人と売上げが上がる人は不思議に一致する、ということを書きました。
「ビジネスには共感力が必要」ということは、非常に普遍的な事実なのではないでしょうか?
逆に、残念ながら、共感力がないケースが世の中には多く見られます。
例えば、
相手の気持ちを察することができずに相手を傷つけることを言い、相手は深く傷ついているのに、本人は相手を全く顧みることがないケース
他人に対するモノゴトの言い方に問題があり、数回に渡って指摘を受けても本人はその問題が認識できず、全く直そうとしないケース
不祥事を起こしてしまった責任者にも関わらず、被害者の気持ちに立ってモノゴトを考えられず、他人事のように考えているケース
極端なケースですが、犯罪のほとんども、相手に対する共感力がない結果、起こるものです。本人にとっても、また周りにとっても、不幸なことですね。
しかしながら、生まれついて共感力を持っている人は少ないのではないでしょうか?
例えば自分の子供時代を考えてみると、自分のことしか考えず、ワガママ放題でした。
しかしながら、育つに従い、親に叱られ、子供同士で衝突し、思春期を迎えて相手との葛藤を通じて、少しずつ相手の立場を考えるようになったように思います。
会社に入って少しずつ責任範囲が広くなると、さらに相手の立場に立って考えないと仕事が進まない訳で、共感力がますます必要になります。
相手に対する共感力を身に付けた人は、魅力的な人物に成長し、この結果、仕事などでも大きな責任を任される立場になることが多いように思います。
逆に、相手に対する共感力がない人は、人間的な魅力はあまり感じられず、仕事での責任も、それに見合ったものしか与えられないことが多いように思います。
まさに、
「お天道様は見ている」
ということなのではないでしょうか?
魅力的な人物に成長し、いい仕事をするためにも、共感力は是非とも身につけたいものです。
ところで、ビジネス・パーソンは、この共感力を仕事を通じて身に付けられる絶好の立場にいると思います。
例えば、お客様相手の仕事の場合、常にお客様の立場で考えることが求められます。結果もすぐに見えますし、いい訓練になります。
社内的な仕事をしている場合でも同様です。この場合は、社内で一緒に仕事をする人を、「お客様」と思えばよいのではないでしょうか?
実際、相手を「お客様」と考え、相手を社外のお客様と同様に考えて、相手の立場を考慮して仕事を行うと、うまく行くことが多いように思います。
- いい仕事をするためには、共感力が必要
- 共感力を身につけるためには、いい仕事をすること
このように考えてしまうと、「たまごが先か、にわとりが先か?」というパラダイムに陥りがちですが、結局は、
「次工程は、お客様」
という考え方を常に持ち続けて仕事をしているかどうか、が大切なのではないかと思います。この言葉は、自戒を込めて常に心に留めたい言葉ですね。
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