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久しぶりに、中古カメラ店に行ってみました。
改めて、昔は高嶺の花だったカメラがかなり安くなっていることに気づかされます。
例えば以前はライカM5で20万円以下のボディはなかなかありませんでしたが、最近は比較的出回るようになりました。キヤノンEOS1系のボディもかなり安くなっています。
限定生産だったペリクルミラーのEOS-RT(発売当時115,000円)が一万円台でかなりの量が出回っているのも少し驚きでした。ちなみに私は10年前に4万円弱で入手し、結構愛用していました。
カメラ市場が銀塩フィルムからデジタル一眼へ大きく変わり、市場の需要供給関係が変わったことが、こんなところにも反映しているのかもしれません。
こんな中で、酷使されたNikon Fが販売されていました。
ブラックボディのペイントは、角が全て剥がれて真鍮の地肌がむき出しになっています。新聞社等のプロの現場で使われていたのかもしれません。私が10年前まで愛用していたCanon New F-1もかなり酷使されている方ですが、ここまでではありません。
しかしこのようなボディにも関わらず、比較的きれいなFの2倍の値段になっています。
確かに、このように酷使されたNikon Fは、そこにあるだけでアート作品のような強烈な存在感を主張しているように思います。
そう言えば学生の頃、同じく酷使されてボロボロになったNikon Fの写真とともに、「ニコンはこのようになっても使えます」というメッセージをつけたニコンの広告を見たことがあります。まさにプロの道具、といった感じで強烈に印象に残っています。
進化の激しいデジカメの時代になって、このようなカメラは今後なかなか出にくくなるかもしれませんね。
本日(2007/2/10)のNIKKEIプラス1「妙なお話」で、だます人達の6つの原理が紹介されています。
米国の社会心理学者ロバート・B・チャルディーニ教授が、だます人達の各種組織に自ら入り込んで無数の手口を学んで分類した結果だそうです。
「だます人達の原理」というと物騒ですが、この6つの原理、人間の心理的な面について非常によく考えられています。
マーケティングも人の心理について深く考察した研究成果を活用している訳で、両者の関連性が高いのは必然かもしれません。
コメントを付けて紹介します。
原理1「返報性」
最初に一輪の花等の小さいモノを無償で与えて、その後、寄付などを求められるケースです。
ビジネスでも、入り口でコーヒーを無償で配っている食品小売等もありますし、最初にある一定期間無償で機器を提供する場合もあります。
違いは、だます場合は後で金銭を要求することを明示しないで無償提供しているのに対して、「ビジネス」では金銭的な支出が後であること(但し支出するかどうかは本人の判断であること)を明示していて、相手を欺いていない点ですね。
原理2「一貫性」
一旦決定をするとそれを通そうとすることです。例えば、客が購入を決めた後に計算ミスを他者に指摘させ、値をつりあげます。(私の場合は、この段階で値が上がったら購入判断を撤回することが多いのですが)
マーケティング的には、こちらのエントリーでご紹介した「認知的不協和」は、まさにこれに該当します。
ただ、これについても、ビジネスの世界ではわざと計算ミスをするのは許されませんね。
原理3「社会的証明」
他人に影響されやすいことで、例えば行列が出来るとつい並んでしまう人の性格を利用したものです。
ビジネスでは、行列を作ることを意識したアイスクリーム店やドーナツ店が該当します。
だます場合は、サクラを並ばせたりしますが、ビジネスの世界ではあまりやるべきではないでしょうね。
原理4「好意」
例えば知人とのホームパーティ形式だと買わざるをえなくなってしまう心理を利用します。だます目的でこのような場に誘ってモノを売りつけるのは言語道断です。
一方で、お客様の課題を十分に理解し、お客様と信頼関係を構築することは、ビジネスの世界では極めて大切なことです。
原理5「権威」
だます場合は、権威ある人につい従ってしまう傾向を利用します。よく「有名人のあの人も実践している健康法」というアレです。ただ、だます場合は、このような権威ある人もだまされていたり、もっと悪い場合は本人が知らないのに紹介されていたりします。
最近話題になっている問題の某TV番組でも、この方法を利用して研究者のコメントを引用していたようですね。
ビジネスの世界では、インフルエンサーからの正当な支持をいかに得るかが大切です。この場合、当然のことですが詐称したり、本人の許可なく権威付けすることは許されません。
原理6「希少性」
だます場合は、残品がわずかだとつい買いたくなる心情を利用します。
マーケテイング的にも、「限定生産1万台」などと銘打って人気が高くなる商品を販売している場合があります。自動車やカメラ等でもこの方法で買い手が殺到して成功した事例は結構ありますが、最近はこの方法が多用されていることもあって、ある程度消費者が洗練されてきた現代、新商品ではこの手はなかなか通用しないような気がします。
結局、だます場合も、マーケティングの考え方も、人間の心理面に対する洞察には大きな違いはないように思います。
違いは、その洞察を活用する際に、事実をゆがめてアプローチし相手の満足を考慮せずに金銭を得るか、事実を偽らずにアプローチし相手の満足を得るか、という点なのではないでしょうか?
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