永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2006年10月20日

2006年10月23日の投稿

2006年10月24日 »

「日本一のセールスマン」と聞いて、あなたはどんな人を想像しますか?体育会系の押しの強い人とか、この道一筋xx年という人とかを真っ先に考えるのではないでしょうか?

実際は、かなり違うようです。

■ ■ ■ ■

日経ビジネス2006/10/23号の特集「日本一売る!逆風を商機に変えた人たち」で、各業界の日本一のセールスが写真つきで合計18人登場しています。プロフィールは下記の通りです。

●ベンツ販売(ヤナセ、34歳男性)
●機内販売(日本航空、40歳女性)
●薄型テレビ販売(ビックカメラ、20歳女性)
●タクシー運転手(中堅タクシー、43歳男性)
●旅行販売(JTB、35歳女性)
●マンション販売(大京、37歳男性)
●投資信託販売(日本郵政公社、42歳男性)
●東京ドームビール売り(21歳女性)
●試食販売(日本ハム関東エスピー、45歳女性)
●シューズ販売(ライトオン、24歳女性)
●社葬販売(公益社、39歳男性)
●飲食業界店員(グローバルダイニング、25歳女性)
●化粧品販売(カネボウ化粧品販売、36歳女性)
●同人誌販売(同人誌販売会社、34歳男性)
●生命保険(明治安田生命、67歳女性)
●婦人靴(伊勢丹、51歳女性)
●通信販売(ジャパネットたかた社長)
●ヤクルト販売(群馬ヤクルト販売、39歳女性)

■ ■ ■ ■

詳しくは記事をご覧いただければと思いますが、「例え石ころでもお客に売ってみせる!!」といったタイプの凄腕セールスマンは皆無です。

実際、最初はお客様に声をかけられなかった、という人もいるようです。

また経験値は必ずしも必須ではありません。実際、「薄型テレビ販売日本一」は経験2年半の20歳の女性です。「平均で平日は10台。土日は20台」売っているとのこと。

記事を読んで感じたのは、実直でひたすら努力する人が多いということです。

営業の基本は、お客様を理解すること。言うまでもなく当り前のことですが、この18人に共通するのは、この当り前のことを単なる精神論で終わらせずに、「お客様をどのように理解するか?」「理解したお客様に対して、何をして差し上げるか?」を、自分の目の前のお客様に対して必死に実践している点です。

ちょっとした差が、大きな差になっていると感じます。

また、記事を読む限り、この18人には「競合と差別化するために、何をするか」といった視点はありません。愚直にお客様のことだけを徹底的に考え、愚直に実行している姿がそこにあります。

■ ■ ■ ■

新原浩朗著「日本の優秀企業研究」でも、日本の優秀企業の条件は、「自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、愚直に、まじめに自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業」としています。

共通したものがあります。これが日本人の成功パターンなのかもしれませんね。

しかし、みんな本当にいい顔をしています。

日本一になるのは、単なるテクニックではなく、全人格な深い「思い」がそこにあるためなのではないでしょうか?

記事を読んでいて、何故か、ジーンと来ました。

nagai

« 2006年10月20日

2006年10月23日の投稿

2006年10月24日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ