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 毎年6月はなぜかオフトピックネタが多くなる傾向があるので、ここ2日ほど自分で意識して本来のネタというか業務に係わるネタを書いたところ、「そんなノウハウを出してしまっても大丈夫なんですか?」というツッコミを頂いたのでちょっと回答というか説明をしておく。

 時々教えてくれる人もいて気がついているのだが、このブログの読者にはナレッジマネジメント関連業、特にポータルやサーチエンジン、グループウェアといった製品を使ってシステムを作る人達が結構いるそうだ。その中には私とは競合にあたる企業の方もいるだろう。
 そういう人達に競争力の源泉となるノウハウをばらしてしまって良いのかという質問だ。

 結論から言うと出してしまっても問題ないノウハウを選んで書いているつもりだ。
 グループウェアの要件だとか製品毎の特徴や事例だとかは、そういうのはもはや一般的になってちょっと調べればわかる事だし他の誰かがどこかに書いていそうな内容だという判断。そして、昨日の企業ポータル上のコンテンツをどうするかという話は、確かに弊社がこれまでに数沢山手がけてきたプロジェクトから得た(編み出した)ノウハウではあるが、正直3年前には既に獲得していたノウハウだ。これくらいの話は営業に行ったときにコンサルフィー無しに相手に話をしているのでブログなどで公開しても別に問題ない。

 コンサルティングの場合は、ブログに限らずうかつに営業段階で話しすぎるとお金を貰った後に提供するものが無くなる可能性がある。かといって何も出さないと、コンサルティングで何を提供するのかがイメージできなくて相手が困惑する。だから、基本は寸止めというか一番のコアノウハウだけは外して話す事になる。
 まあ以前「話を聞いて理解してもそれを行動に移せる人は少ない」で書いたように、実際にはかなり話をしてしまっても問題は少ないのだけど。

#あと当たり前だけど私は私のポジションで話をするので、私に都合の悪い事は当然このブログには書かないのでそれはご理解を。

 ということで逆の立場でコンサルティングや提案を頼む人へのアドバイス。最初にあまりにも情報を出さないコンサルタントは、いくら高名でもちょっと疑ってかかった方が良いと思う。あと話している内容がネットでちょっと調べたらわかる範囲に留まっているような、にわかコンサルタントにも要注意。

yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

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