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雑誌「Think!」の今月号の特集が「気づき」だった。気づきという言葉はナレッジマネジメント分野やコンサルティング業界では良く使われる言葉で、新しいことの発見・発明や問題解決の為のブレイクスルーには不可欠なものだと言われている。似たような言葉に「思いつき」もあるが、一般に「思いつき」は刹那的な印象を与えるために否定的な意味で使われるのに対して「気づき」はたいてい肯定的な場面で使われることが多い。
まあ個人的には、この両者に対した違いはなく、外部から得た情報や教えて貰った学びが自分の頭の中で整理されて内面から自分の言葉で再出力されたものが「思いつき」であり「気づき」だと思っている。「思いつき」も「気づき」も生まれた瞬間にそのままにしておいてはダメで、メモを残すなり人に話すなりして熟成させて自分自身でももっと腑に落ちるように磨き上げたりしないと本当の価値創出にはつながらないだろう。そういう時のツールとして紙のメモや携帯電話の音声メモそしてミニブログなどはとても有効だ。
さて「Think!」の今号ではこうした「気づき」を生み出すための手法や気づきやすくなるためのトレーニング方法などがいろいろな人から語られている。コンサルタントを目指したり問題解決に興味がある人、そういう業界を目指している学生さんにはお薦めだ。「Think!」は雑誌のくせに1800円と高額なので個人で買うならアタリの号だけにしても良いと思う)
一応あえて若い人向けに注意点を補足しておくと、こうした雑誌で読んだ内容の全部を試したり身につけようとしないことだ。発想法や思考法は個人の資質や性格などに左右されることが多いし絶対的なただひとつのやり方というのも存在しない。まずは自分に合いそうなものだけをいくつか試してその中で一番ぴったりくるものを意識的に繰り返し使うようにした方が良いと思う。
今号で私が共感したのがK.I.T.虎ノ門大学院の三谷宏治主任教授の記事。「気づき」を得るためのJAH法という手法を提唱されている。JAH法とは軸、値、巾の頭文字を取った略称のようだが、なにかを分析するときにまず軸(視点や分類)を定めてその次にそれに当てはまる値と巾を見ていくというものだ。
こうやって文章で書くとわかりにくいが、例えば2つの軸を使って値と巾をみていくと結果としては古典的な4象限マップやマトリクス表が出来上がる。このマップや表を作る過程でどういう軸を選ぶとか象限を分ける決め手は何なのかとか象限同士の間には何があるのかとか、値を変えて象限を遷移させるにはどうすれば良いかとかいろんな事を考えていると確かに「気づき」は生まれやすい。
私が作る資料にも良く4象限マップを使うので、知らず知らずにJAH法的思考を繰り返しているシーンは結構多いのだろう。しばらく改めてJAH法と名付けて軸値巾を強く意識して考えるようにしてみよう。新しい何かに気づけるかもしれない。
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