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 土曜日は秋葉原で行われたコンテンツ学会の設立記念シンポジウムに参加してきた。コンテンツ学会の設立のニュースはいくつかのメディアで報道されているし、シンポジウムのレポートは林さんから詳細が上がっているので私からのレポートは省略させて貰うが、開会の挨拶や来賓の挨拶には著名な大学の先生方や各関係官公庁からの役席の方々のお話が並び、出席者も立ち見が出るほどの盛況だった。

 このシンポジウムはとても堅い構成で話者もそういう方が多かったが、学会設立趣旨説明で事務局長の金正勲准教授は、学会の運営方針を「権威主義や形式主義にとらわれないようにする」「スピード重視、フラットな組織体系」「志のある人が自ら動くような自立的かつボトムアップ的な運営を目指す」とおっしゃっていた。
 確かに後半のパネルディスカッションでは、発起人の先生方の本音トークが飛びだして私も笑いながらそして頷きながら聞いて終わった。少なくとも発起人の方々は、コンテンツを管理する側よりはコンテンツを創る側の立場に居ようとしているのはわかった。

 ただ、全体としてひとつ違和感というか残念に感じたのは、私には昨今のUGCの盛況ぶりから若干取り残されている感が否めなかった事だ。

 そもそもコンテンツの分野でも昨今は環境が変化してきていて、従来の企業や組織が金と時間を掛けて作ったお仕着せのコンテンツだけでなく、利用者であるユーザが自ら参加しつつ作成していくUGCが登場して、ネットを使ってその力を増している。このあたりの流れと今回の構成などがどうも合致していないような印象も受けたのだ。

 例えば当日、会場には例のごとくプレス用の受付や専用席は設けられていたが、ブロガー用の席などは準備されていなかったし、ネットでそれ向けの広報も少なかったように思う。結果、案の定シンポジウムにはあんなにも出席者がいたのに後日ブログでレポート記事を書いた人は割合的にはかなり少ない(それでも数は3日経って20個を超えたのでまあまあだけど)。目玉であった麻生首相が欠席で皆のがっかり感を生んだとはいえ、普通のIT系の勉強会に比べると割合的にはかなり低い。

 別に敢えてUGC系を無視しているわけではなく、単に気がついてないとか今の雲をつかむようなUGCにどう対応すれば良いのか判らないというだけかもしれない。一応来賓からのメッセージにもプロシューマの時代という単語が入っていたことだし、学生も運営に加わるというような話もあったので私の取り越し苦労だと思うが。

 まあ何にせよお役所お墨付きの組織が出来たことは良きことで、なにかきっかけがないと世の中動かないのは確かでもあるし、シンポジウムの中でもあったようにこれで政府予算の獲得もし易くなるだろうし、こうした動き自体は歓迎すべきことなのだろう。

 コンテンツ学会では今後設立記念講演シリーズと称して週1回ペースで年間48回のセミナーを開いていくそうだ(※)。今日のタイトルでは若干煽りきみに書いたが、IT系で既に手法が確立されて盛り上がっているその辺の市居の人々がやっている勉強会と競い合いながらお互いに盛り上がって行くことを願っている。
 くれぐれも、つい先日「情報系学会の研究会はもはや勉強会に負けている可能性が高い」なんていう記事でダメ出しされた従来型には陥って欲しくないものだ。

(※)セミナーのスケジュールや内容は当日配布されたが、現時点では学会のホームページには掲載されていない

yoi

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吉川 日出行

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