« 2008年5月31日

2008年6月3日の投稿

2008年6月4日 »

 恒例の実名ブログの定点観測結果、2008年5月分である。

オルタナティブ・ブログもイザ!(iZa)記者ブログも低調

2008_05  2008年5月、オルタナティブ・ブログには新規ブロガーが2名増え、総ブロガー数は159人となった。
 5月のオルタナティブ・ブログのアクティブ・ブロガー(毎月月に1回以上投稿するブロガー)は先月と変わらず78名。アクティブブロガー率の変化は、53.5%(3月)->49.7%(4月)->49.1%(5月)、月間平均投稿数は、9.57(3月)->9.41(4月)->9.23(5月)と低下傾向である。

 イザ!(iZa)の記者のほうも先月にいったん上昇した継続率が50.6%と再び下降した。平均投稿数は19.52と高上昇しているが、これは一部の大量投稿を行うブロガーがいぜんとしてそのスタイルを変えない事によるもので、少数投稿のブロガーが櫛の歯が欠けるように徐々に居なくなるのと月に100通以上投稿する積極派とのコントラストがより目に付くようになった。

 先月には月間の投稿数の割合別のグラフを掲載して紹介したが、大量に投稿するか少数の投稿に止めるかという投稿スタイルというのはブロガー毎にだいたい一貫していて、急に投稿を増やしたり減らしたりする人は少ないようだ。実名ブログの場合やはり評判や責任がのし掛かるし、そもそも組織や他の都合で実名ブログを書き始めるケースが多いのでブロガーが予め「毎日書く」「週に1回は書く」「暇なときにちょこちょこと」というように自分の投稿スタイルを決めておくような傾向があるのかもしれない。

阿比留記者による記者ブログに関する記事

 6/1にイザ!(iZa)で2年の間記者ブログを続けて本も出版した阿比留記者による「【土・日曜日に書く】政治部・阿比留瑠比 ネット社会と格闘して思う」という記事が産経ニュースに掲載された。ブログによって記者と読者の距離が非常に近くなったという利点と共に匿名性によるネットでの攻撃性増幅傾向を憂いている。

 阿比留記者も記事の最後に「試行錯誤」だと書かれているが、確かにイザ!(iZa)の記者ブログは、大マスコミに所属する記者が実名でしかも会社の用意した会社のロゴの入った場に各自の思う事を書く、という前例の無い実験だ。
 記者ブログには、毎回長文を書く人も“ほんとに記者かよ”と思うような内容を書く人も(わざと?)素人みたいな写真を載せるカメラマンもいる。それぞれが思い思いにいろんなことを試して、読者から直接得た反応を糧に次に記事を書くというのを繰り返しているのは実はこの先に待ち受けるマスコミ受難な時代には大きく効いてくるのではないか。

 大手メディアでこうした実験をやっているのは、今のところ産経新聞だけだが、この先メディアがネットの中で生きて行くには、こうした実験の結果で得たスキルやノウハウも差別化要因のひとつになるだろう。そしてこうしたスキルやノウハウは、記者だけでなくネットワークに接して仕事をやる人全員が身につけたほうが良いものだと私は思っている。

yoi

« 2008年5月31日

2008年6月3日の投稿

2008年6月4日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

詳しいプロフィール

カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
knowledge
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ