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2008年4月28日 » |
何かのコラムで読んだが、失われた10年というのは何もしない事が最良の戦略だった10年にあたるそうだ。
この間あれこれと手を広げた人々は、結局結果を出せずに組織を去っていったりあるいは競争に敗れて窓際に追いやられてしまった。結果今は好景気になったけど新しい事をやれる人材もノウハウも会社に残っていないということらしい。昔に比べてあれこれと自分の部でやる仕事を広げて部下を増やしていくタイプの部長は減っている。
それでなくても最近はいろいろなアイデアを提案として出しても載ってくる人が減った。あるいは聞いた提案が良いなと思っても、次に組織でどう動けばよいか判らない若手社員や、よしんばよういう提案が出てきてもどう処理すればよいのか判らない管理職が増えてきているみたいだ。組織の本部に行くとなんとか企画部という名前のついた組織とそこにいる人に良く出会うが彼らをしてもそういう雰囲気で上から振ってくる仕事を以下に上手に捌くかという視点で仕事をやっている。
「面白いのだけどうちのマターではないね」なんて発言が良く出る背景はこういうところにありそうだ。
何もしないという戦略をとった人が結果として出世して今の組織では意志決定者になっている。人間は自分の成功体験は否定しづらいので、こうした人が急に何かをするような意志決定をするようにはならないと思うし、意志決定したとしてもその傾向はどうしても保守的になるだろう。
かくして多くの報告の場で見られる「いいねぇ。それ進めておいて」という曖昧で内容のない結論も多くなる。経験上こういう発言のあとに物事が進んだ試しがない。
まあ歴史の長い業界なんかではビジネスモデルの確立がしっかりしているから余計な新しい事をやらずに今目の前の事をこなしていても充分に儲かるから、この戦略も別に間違ってもいないのだろう。
だが、何もしないまま生き延びられるのはあと何年なのだろう。ある日突然ビジネスモデルの前提条件が変わったり、全然別の業界から全く新しいビジネスモデルを持った競争相手が参入してきて老舗企業の経営が傾くという事例は、結構多いように思う。
そういう時代に備えて、新しい事をやる方法やそういう事の出来る人材を組織のどこかに隠しておくのは、案外いざというときに効く重要な施策かもしれない。
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