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スケジューラを使っての組織内での通知や連絡面での改善方法を書いたが、スケジューラには豊富な情報が埋まっているので他にもいろいろな活用法がある。
例えばスケジューラを見ているとその人が今どんな仕事をやっているかがだいたいでもわかってくるものだ。最近のスケジューラにはグループスケジュールのような機能があって社内の他の人のスケジュールと自分のスケジュールを並べてみることが出来る。
私もスケジュールを見ての「先週Aという会社のセミナーに行ってましたよね。どうでした?」とか「来週来るこのBというベンチャーの製品には、私も興味があるので同席させて下さい」といったものから「最近C社のXさんと良く打ち合わせしてますね。何か企んでます?」というような話やメールを時々受け取る。実は私も昔は同じようなことを良くやっていたし、今でも時々は上司や先輩のスケジュールを盗み見て会議への同席をねじ込む。
最近は効率化を求めるための人員削減などによって先輩社員が忙しくなって後輩が教わる時間が無くなって来たと良く言われる。もっとも私はこの言葉をそのままは受け取ってはいない。昔だって先輩が後輩の横に付きっきりで教えてくれたわけではないと思うのだ。結局先輩の技や芸は横で見て盗むしかなかったのだ。
昔は大勢で担当していた仕事が今は一人とか二人でやることになって横で見ることのできる先輩が減ったから勉強できないのか。そうでは無いだろう。スケジューラを見れば部内の先輩全員(あるいは社員全員)の仕事が見れるのだから、やる気のある人にはむしろ機会は増えたといえる。
それと最近は入社後数年で転職する若者が増えているそうだ。その際に言われる理由の代表的なものに「今の仕事がつまらない」「外にもっと魅力的な仕事がある」というものがある。しかし外には魅力的な仕事が多いというのは本当だろうか?そしてそれは今の会社には無いものなのか?
疑問に思って私もそれを聞いてみた事がある。するとたいてい「(社内の)他の部署がどんな仕事をしているかはよく知りません」「異動希望を出そうにも行きたい先(の業務内容)がわかりません(だから辞めます)」なんて回答を貰う。凄いなぁと感心する。同じ会社にいる人の仕事内容は理解できないのに外の会社の仕事内容は直ぐに(それも複数社分)理解できるなんてあるのだろうか。
「若者は何故3年で辞めるのか」を読むと作者の城さんも組織に閉塞感を感じている若者へのアドバイスとしては、転職よりは社内の公募制度やフリーエージェント制度の活用を薦めているように見える。やりたい仕事を探すならまずは今勤めている会社の社内からのほうがリスクは小さいと私は思う。
先のグループスケジュール機能を使えば同僚の動きだけでなく、自分の目標になりそうな先輩や将来やりたい仕事をしていそうな部門の人の動きだってみることができる。そういった人の予定や行動を自分と並べて表示して1日の行動内容の種類や割合、訪問先、会議の相手などを比べてみてはどうか。
手近なところに有益な情報が埋まっている鉱脈があるのだから使わないともったいない。暇なときにちょっと覗いてみるだけでも発見があると思う。
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