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 先週書いたように企業内にポータルを構築する際に情報や行動の種類に分けて複数のワークプレイス(ポータル)を構築するのが最近の流れである。ちなみにこれ以外にもポータルを構築する場合の手法として、複数ポータル間の関係に注目する方法もある。今日はこの3つのモデルを紹介する。

  • 水平・垂直ポータルモデル

 企業内のインフラを、「人事」「会計」「ナレッジ」という目的/業務別の垂直ポータル(アプリケーション)に集約するとともに、各垂直ポータルを横断的にカバーする水平型ポータルで再統合するモデル。通常まず水平型ポータルを構築し、その後ミッションクリティカルな垂直ポータルを業務上の必要性や優先順位にあわせて構築してゆく。

  • 他段階式ポータルモデル

 親会社→子会社→事業部というように組織階層をベースに、それぞれのコミュニティで共有すべき情報をまとめたポータルを他段階に連ねていくモデル。事業部ごとにまったく異なる業務を行なっている場合に採用されることが多い。持ち株会社制度などを導入した超企業の場合もこのモデルとなる。

  • マトリクスポータルモデル

 事業部や勤務場所、取り扱い製品といった軸のポータルに対して、職階や役割といった権限的切り口のマトリクス的なポータルをマトリクス的に構築するモデル。このモデルの場合まずコンテンツとしてのポートレットアプリケーションを多数用意し、それをマトリクスに当てはめていく手順をとる。

 現実には単純なモデルではなく複合的なものを改めてデザインしたり、昨日書いたワークプレイスの概念も取り込んでグランドデザインを書いていくのだが単純化すると上記のようなイメージとなる。

 ポータルは、従業員へ業務変革をもたらすワークプレイスの役割を持つ為息の長いシステムになるので、特に大規模導入にあたっては、どのようなモデルを採用するかを初期段階に明確にしておく必要がある。きちんとした絵を描いていないと継続的・永続的な拡張が実現できなくなる恐れがある。

Portal_architecture_1

yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

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