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 昨日も書いたが、ナレッジマネメントについての相談を受けることが多い(それを商売にしているのだからあたりまえだが・・)その中でちょっと困るのは以下のような質問である。以下にそういった際のやり取りの一例を紹介する。

 

 「ナレッジマネジメントをすると何が起きるのですか?」

「ナレッジマネジメントをしても何もおきないと思います。そもそも何かをするという目的が先にあってナレッジマネジメントというやり方を使うのではないでしょうか?」

 

 「どこまで行けばナレッジマネジメントは終わりなんですか?」

「ナレッジマネジメントの終わりはないと思います。最初に設定した目的を果たせばその作業は終わりになると思いますし、もし目的を果たす前にナレッジマネジメント的なやり方を全て試してやりつくしたらナレッジマネジメント的でないほかの試みを試すことになると思いますが・・」

 上記の会話で判るように、我々は常々から

「ナレッジマネジメント」は手段であって目的ではない』

と言っている。ところが「ナレッジマネジメントを導入する」ことが目的となっている企業(人)は案外多い。上記の発言はこういう勘違いからきているのではないだろうか?

最後にもうひとつ、良く受ける典型的な質問を紹介する。

 「どんなツールを入れたらナレッジマネジメントができるのですか?」

「このツールを使えばナレッジマネジメントが実現するのですね」

これも、目的と手段が入れ替わっていることからくることが多い。ちなみにこういう質問を受けたのがツールベンダーだと、彼らも商売である「できますよ」と答えてツールを売り、そしてさっさとどこかに行ってしまう。そしてたいていの場合、こういう「ナレッジマネジメントそのものを目的としたシステム導入」は失敗とまではいかないまでもたいした効果は生まない。

 昨日のエントリーにも書いた“検討ばかり”というのも考えものだが、目的を不明確なまま「ナレッジマネジメント」に取り組むのも感心しない。昨日書いた“ある程度まで調べて勉強したら・・”とは、「なぜ?」「何を実現したくて」ナレッジマネジメントに取り組むのかまでは考えていただきたい、という趣旨である。

yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

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