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 タイトルは韻を踏んでます。音楽イベントなので。

 さて、今回の目玉である、クリプトン・フューチャー・メディア伊藤博之社長と津田大介氏による基調講演「音楽の未来について」。そそそPさんによるまとめをご覧下さい:

【IMSTA FESTA】伊藤博之氏と津田大介氏の講演まとめ

 あとはUstreamのアーカイブを、といいたいところなのですが、Ustreamで音声がよく聴き取れなかったという話なので、とりあえず伊藤社長の話のみメモをまとめてみました。抜けや聞き違いなどあるかもなのでご指摘いただければ。まだ録音は聞き返してません(というか、音声だけアップしたほうがいいのかな?):

・音楽はピンチなんじゃないかといわれている。CDはこの十年で半減している。売れない理由として、パソコンやCD-Rの普及が挙げられている。ファイル共有ソフトは影響あるのかないのかわからない。それよりも、世の中が変化しているのに、制度が変化できないのが理由ではないか。ライフスタイルが変わっている。可処分所得、可処分時間が変化し、接触するメディアも変化している。いままではマスメディアをみていればよかったが、いまは接触するメディアがマスメディアからソーシャルメディアへと変わっている。

・音楽はテクノロジーが進化させる。いつの時代も技術は音楽を変えてきた。楽器産業を例にとると、木工加工の技術進歩ででピアノ、バイオリンが生まれた。電気、半導体、CPUもそうした技術。レコード産業では、蓄音機から、CD、メモリ、ノンパッケージのデジタル配信へ。演奏は室内楽からアンプ放送、ネットへと。

・音楽を発表するインフラも変わっている。音楽の制作はDAW、プラグインソフト。ネットでソリューションを使うこともできる。このことにより、原盤を作成するコストが著しく下がってきた。プロモーションは、UstreamとTwitter、ニコ生など、ほぼ無償で使える。二次創作によるプロモーション効果もある。音楽の流通は、ECサイトとしてのAmazon、iTunes Store。RouteRもそのサービスのひとつ。

・現在では音楽制作、プロモーション、流通の3つの手段を個人がもてるようになった。従来はテレビ中心、それがネット中心に。レガシーメディア(マス)からソーシャルメディア(クラスタ)に。従来はトップダウンだったものが、ボトムダウンのアプローチに。クラスタの中でのプロモーションは、ファンが求めるものを。「集める」から「集まる」へ。最終的にはマスメディアに流される弱い消費から、ソーシャルによる強い消費へと移行している。だから顧客満足度が高く、アーティストもユーザーもハッピーになれる。レコード会社と同等のことをミュージシャン個人ができるようになる。ミュージシャンは自分の作品を保持したまま活動できるようになる。ファンはミュージシャンとダイレクトにコンタクトできる。

・RouteRについての説明。RouteRは「レーベルジェネレーター」。個人が自らレーベルを立ち上げることを可能にする、音楽のアグリゲーター。国内のネット音楽売上の8割を占める着うたに対応。クラブミュージックにとっては有名なサイトBeatportにも対応。世界対応では iTunesなど。ソーシャルメディア対応。JANコード取得などもすべてオンラインだけでできる。ウィジェットも準備。

・RouteRの配信手順について。配信登録のプランは3つ。iTunesのみ、それ以外、全部入り。楽曲情報などを入れて金額が自動設定されるとアップロード画面に遷移する。曲を1つひとつではなく、まとめてアップロードできるので、待ち時間が最小限ですむ。配信レポートはWebで出せるようになった。ブログパーツ、トラックの視聴、購入ボタン、ソーシャルメディアと連結するバナージェネレーターも用意している。オプションとしては、レコーディング、マスタリング、ミキシングの紹介、マーチャンダイズ、ヨーロッパのクラブミュージックなどにも対応。Web APIやCreative Commonsでの配信にも対応予定。

・フェスウィキ。音楽フェス情報を登録するためのwiki。カレンダーで本日開催のフェス、住んでるところの近くで開催されるフェスをチェックできる。音楽を気軽に楽しめる仕組み。ブログパーツ、API公開も予定している。

・この後で伊藤社長に聞いた話では、KarenTのときに構築したシステムが流用できた部分がかなりあるみたい。最初からアグリゲーターを作るつもりだったか?という質問には、それが目的ではなく、クリエイターの役に立つものを作っていったらこうなったみたいな答えだった。

・2020年、音楽の未来は?という質問への伊藤社長の回答:あまり変わらないかもしれない。配信とCDとではCDを選ぶ人が多いかもしれない。CDかどうかはわからないが、なんらかのパッケージメディアはなくなりはしない。接触するタイミング。アーティストに自由がある。イニシアティブがある。ニコ生、Ustreamで置き換えることにはならないけど、志あるミュージシャンは開拓して行くことはできる。リプレースするわけではなく、アドオンとしてのっかってくる。そういうときに、新しいものについて邪魔をしないこと。マネジメントをする媒体、権利団体が邪魔をしないことが重要。新しい流れをうまくフォローしてあげる、ミドルマン。

Itoh1


Itoh2

伊藤社長のTシャツがRouteR!

koya

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松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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