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 本日プレビュー版が公開された、FileMakerの低価格データベース、Bento。みなさんはダウンロードしました?

 Mac、PC業界に長い人ならOpenDocってのは知ってますよね。その「なんでもぶっこめる」フォーマットのことを、BENTOといっていました。くわしくは、林信行さんの連載をどうぞ。

林信行の「Leopard」に続く道 第4回:System 7で幕をあけた激動の1990年代(中編) (2/4)

 OpenDocの廃止が決定されたのが10年前の1997年。それからBENTOという言葉は業界から消え去っていたのですが、それをAppleの子会社であるFileMakerが取り戻したというわけです。

 おもしろいのは、FileMakerの現CEOであるドミニク・グピール氏は、1997年から現職。FileMakerの前身であるClarisには1994年からいたそうなので、OpenDocのBENTOが消えるところを目撃していたわけですね。

 わたしも当時やっていたMacUserという雑誌でOpenDoc特集を組んで、未来はこうなる、とドキュメントオリエンテッドな想像を書いていたりしたものです。

 で、肝心のFileMaker版Bentoですが、なんでも放り込めるだけあって、QuickTimeムービー、iTunesの楽曲なんかも取りこめます。iTunesの曲ならば、保護付きAACでも再生が可能。保護されたムービーはダメみたいですね。

 ポイントは、Excelファイルを取り込んで、簡単にデータベース化できるということなんじゃないでしょうか。そして、アドレスブックやiCalと結びつけることができる。

 この手のお手軽データベースソフトって、いま存在してるんですかね?

 というわけで、ずいぶん形がかわってしまったけど、おかえり、弁当くん。

関連記事:
FileMaker、「弁当のように手軽な」個人向けデータベース発表

koya

 予約注文していたゼップのボックスセット“The Complete Led Zeppelin”が届きました。iTunes Store Japanのデジタル全曲集です。

レッド・ツェッペリンの「全曲集」、iTunes Storeで予約開始

 全165曲で937.3Mバイト。あれ、ちょっと少なくない? それもそのはず、エンコードは128kbpsのDRM付きAAC。DRMフリーの256kbpsエンコードじゃないんですね。残念。

 ではここで本題。内容自体はたいしたことないのですが、eWEEKの“Roaming, Roaming, Gone”という記事がありました。

 本文中にはなんの記載もありませんが、ローミングとゴーイングをひっかけています。元ネタは、ボブ・ディランの“Planet Waves”に入っている名曲“Going, Going, Gone”。中学生のときに泉谷しげるのオールナイトニッポンでかかっていて気に入り、買いに行った覚えがあります。わたしが買った最初のディランのアルバムがこれ。その前はバングラ・デッシュのしか持ってませんでした。

 英米の記事だと、こういうふうにさらりとロックやポップスの名曲くらいは知っていないとおもしろさが分からないようなものが出てくるんですよね。主要SF作品とかSF映画がちょくちょくタイトルに使われるのと同じようなものですね。

みんな、アンドロイドで夢見すぎ

 そういえば、Life is beautiful: androidは電気羊の夢を見るか?にも、

普通はエントリーを書いてからタイトルを決める私だが、今回はタイトルが先

とあります。

 同じように、まず曲のタイトルを考えてから記事の構想を練る、というのも考えられるのではないでしょうか?

 さきほどの“Going, Going, Gone”でも日本だったら、「ゴーインな、ゴーインな、ゴーン」と日産のトップの強引な手法を批判する記事が書けます。ぜんぜん強引というわけじゃないと思うんですが。

 ディランなら、ほかに、

・今度はCognosかよ(参考:IBM、BI大手のCognosを50億ドルで買収)! IBMが買収のしすぎで企業文化が混乱していくのではという観測記事(うそです。本気にしないでください、と弁明)「ビッグ・ブルーにこんがらがって」
・これは本当にありそうな「ブルーレイにこんがらがって」
・開発者報酬をめぐる、これもまた本当にありそうな「ブルーレーザーにこんがらがって」
・アル・ゴアの昔の構想とインターネット2をからめた「追憶のインターネットハイウェイ」
・音楽ファイル共有サービスに権利はないのか、と訴える「KaZaaに吹かれて」
・「見張り塔からずっと」——これは既に「元麻布春男のWatchTower」がありますね
・「ジェダイは変わる」——ITとは全然関係ない!

といった記事が考えられるのではないでしょうか?

 きょうのネタでいけば、スーパーコンピュータのTop500で再びIBMのBlueGeneがトップを獲得したので「Billie Jean」に絡んだタイトルが出てきそうですが、邦題もまんま「ビリー・ジーン」なので、あんまりおもしろくなさそうです。

 これがゼップであれば、

「貴方をIC続つづけて」
「Mac OS X(テン)獄への階段」
「ディシ・ジョン・メイカー」
「(サーゲイ・)ブリンの歌」
「胸いっぱいのI/O」
「楽天の日」

といったところでしょうか。連載タイトルにどうでしょう?

 というふうなことを調べるために、最初に書いたのLed Zeppelin全曲集“The Complete Led Zeppelin”をiTunesでブラウズしていたんですが、せっかく日本のストアから購入したんだから、邦題を表示するためのフィールドがあってもいいのではないかと考えました。

 フィールドは「並べ替え」用のフィールドを使うとして、それをネットから取得するためのCDDB-Jみたいなものがあるといいのに、と考えました。ソースはAmazonあたりを使うとして、だれか作ってくれないかなあ。

関連記事:
鉛の飛行船がiTunes Storeに飛んできた
レッド・ツェッペリンの「全曲集」、iTunes Storeで予約開始

koya

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プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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