弁当、10年の長旅から帰還する
本日プレビュー版が公開された、FileMakerの低価格データベース、Bento。みなさんはダウンロードしました?
Mac、PC業界に長い人ならOpenDocってのは知ってますよね。その「なんでもぶっこめる」フォーマットのことを、BENTOといっていました。くわしくは、林信行さんの連載をどうぞ。
・林信行の「Leopard」に続く道 第4回:System 7で幕をあけた激動の1990年代(中編) (2/4)
OpenDocの廃止が決定されたのが10年前の1997年。それからBENTOという言葉は業界から消え去っていたのですが、それをAppleの子会社であるFileMakerが取り戻したというわけです。
おもしろいのは、FileMakerの現CEOであるドミニク・グピール氏は、1997年から現職。FileMakerの前身であるClarisには1994年からいたそうなので、OpenDocのBENTOが消えるところを目撃していたわけですね。
わたしも当時やっていたMacUserという雑誌でOpenDoc特集を組んで、未来はこうなる、とドキュメントオリエンテッドな想像を書いていたりしたものです。
で、肝心のFileMaker版Bentoですが、なんでも放り込めるだけあって、QuickTimeムービー、iTunesの楽曲なんかも取りこめます。iTunesの曲ならば、保護付きAACでも再生が可能。保護されたムービーはダメみたいですね。
ポイントは、Excelファイルを取り込んで、簡単にデータベース化できるということなんじゃないでしょうか。そして、アドレスブックやiCalと結びつけることができる。
この手のお手軽データベースソフトって、いま存在してるんですかね?
というわけで、ずいぶん形がかわってしまったけど、おかえり、弁当くん。