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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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ネットで買物をするときの障害の1つが、「実物を手に取れない」ということ。ネットだから当然なのですが、届けられた実物を見たら「想像していたのと違う!」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。それを防ぐために、「写真を多く載せる」「実際に購入した人の声を載せる」「(書籍であれば)数ページ立ち読みできるようにする」など各社工夫を凝らしているのですが、面白いアプローチをしているサイトがありました:

■ eコマース最新事情 -- 自分に合うジーンズ 採寸なしでもピッタリ(日経流通新聞 2006年10月4日 第7面)

ちょっと前の記事なのですが、アメリカで8月に登場した"Zafu.com"というサイトを紹介しています。女性用ジーンズの販売に特化したサイトで、売りは「採寸なしでも70ブランド・200以上のジーンズから自分にピッタリの一着が探せる」というところ。利用者が14の質問に回答するだけで、趣味と体形に合ったジーンズを提案してくれます。

例えばこんな感じ。アカウントを作って"Get my jeans"というメニューに進むと、質問がスタートします。下の画面は第1問目で、「いつもジーンズをはくと、ウエストのあたりはどうなりますか?」というもの。「きつく感じる」「たいていブカブカ」など、5段階から選べるようになっていますね。


こんな感じで、「腰のくびれはどれくらいありますか?(3段階で回答)」「ヒップのラインはどんな感じですか?(4段階で回答)」など、基本的に選択式の質問に回答していけばOK。身長と体重、それからいつもはいているジーンズのサイズ以外には、具体的な数値を入力する必要はありません。そして全ての質問に答えると・・・


このように自分にピッタリな(はずの)ジーンズを提案してくれます。これで本当に大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、Zafu 曰く「94%の女性が自分に合うジーンズを見つけられた」という調査が出ているのだとか。

Zafu はこのシステムを作るために、1000人以上の女性にジーンズを試着してもらい、どんな体形の女性にどんなジーンズが適しているかをデータベース化しているそうです。またどんな質問をすれば適したジーンズを導き出せるかについてもリサーチを重ね、14問に集約したのだとか。面白いのは Zafu 自身は販売を手がけず、提携するECサイトへの誘導までにサービスを止めている点。「試着しなくてもオンライン上でピッタリの一着が見つかる」という点に強みを特化しているわけですね。実際、「うちのジーンズも載せて欲しい、とメーカーから依頼を受けることも多い」のだそうで、自らは一種のポータル、もしくは検索エンジンに特化する戦略と言えるでしょうか。

ネット上では圧倒的な品揃えを実現することができますが、それだけではお客様に買ってもらうことはできません。そこでこんなユニークな発想が必要になるわけですが、どのお店もアマゾンのように「品揃えもテクノロジー(ノウハウ)も」と2つの目標を追うことが可能とは限らないでしょう。アイデアを持つ企業がプラットフォーム、もしくはエンジンを提供し、何らかの形で対価を得る(サイトに誘導したことに対して報酬を得る「アフィリエイト型」や、個々のサイトに組み込むエンジンを販売する「OEM型」など)ことがこれからも行われるのではないでしょうか。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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