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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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2006年11月9日 »

情報技術に対するスキルの差や、インフラ面での差によって受け取れる情報に格差が出てしまうことを「デジタルデバイド(情報格差)」と呼ぶことはご存知だと思いますが、最近は「デスクデバイド」なる言葉が生まれているそうです:

“デスクデバイド”が職場の問題に (ITmedia Biz.ID)

デスク(机)はこの場合、職場のことを指しているようですね。社内専門用語によって、職場内のコミュニケーションがうまくいかなくなることを「デスクデバイド」と呼んでいるわけです。イギリス発の記事ですが、日本でも同じような問題を感じられる方は多いのではないでしょうか。

社内専門用語は職場内のコミュニケーションだけではなく、社外とのコミュニケーションも阻害します。以前経験したことなのですが、あるお客様の社内ではこの「会社の中だけで通用する言葉」が氾濫していて、会話についていくのが大変でした。もちろんお客様と一緒にお仕事する時は、業界の専門用語を事前に身に付けてから臨みますが、それとはまったく関係のない言葉が方言のように流通しているのです。それでもコンサルタントや取引業者といった人々であれば、社内専門用語を理解しようと努めてくれるでしょう。しかしお客様に対してそんな言葉を使ってしまったら、「何が言いたいのかよく分からない」で終わりです。

「いや、さすがに時と場合を考えて話すから大丈夫だよ」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし社内専門用語の怖いところは、無意識のうちに出てきてしまうところです。実際、先ほどの例でも「その専門用語は対外的に使わないようにしましょう」と何度も確認したにも関わらず、けっきょくクセは最後まで治りませんでした。身に染み付いてしまっているために、意識しようとしてもできないのでしょう。

先ほどの記事によれば、「社内専門用語はない方がいいと答えた会社員は60%に上っているが、39%はこうした用語の使用が増えていると答えている」そうです。社内専門用語を作ってしまう理由は多々ある(そもそも社外の人には伝わらないための「隠語」として作る場合や、仲間意識を高める場合など)と思いますが、放っておけば自然増殖してしまう点も、怖いところの1つかもしれません。

社内専門用語の全てが悪だとは言いませんが、「無意識で使うようになる」「ひとりでに増殖する」という危険性を認識しておかないと、社内/社外のコミュニケーションが不用意に混乱する結果となってしまうと思います。ブログやポッドキャスティングなど、個々人による情報発信の重要性が高まっている時代ですから、社内で使われる言葉には細心の注意を払う必要があるのではないでしょうか。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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