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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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10月31日はハロウィン。日本でも街角でハロウィン・グッズを見かけることが多くなりましたが、米AOLがハロウィンにちなんで、ホラー映画に関するアンケート調査を行ったそうです:

ホラー映画はなぜ怖い?――AOL調査 (ITmedia News)

この中で「ホラー映画の怖い要素」は何かという問いに対し、26%の人が「何が起こるか分からない感覚」と答え、第1位になったとのこと。以下、「何か恐ろしいことが起こっているのに、それが何か見えないとき」(15%)、「暗さ」(10%)と続いていますが、これらも「よく分からないことが怖い」という感覚の一種として捉えられるでしょう。そう考えると、合わせて5割以上の人々が「何が起きるか・起きているか分からないこと」がホラー映画の怖さだ、と回答したことになります。

面白いのは、「流血」や「怖さを引き立てる音楽」など「本当に怖いもの・こと」はどちらも8%と、少数回答にとどまっている点です。怖いのはそれが起きる前までで、実際に起きてしまうと以外に怖くないのだ、と解釈できるでしょう。実際、スティーブン・キング原作の『IT』という映画は途中までものすごく怖いのに、「恐怖の原因」が姿を現すとまったく怖くなくなる -- という稀有な体験ができます。まぁ『IT』のラストは映像にも問題があったとして、「何か分からないことが怖い」というのは真実ではないでしょうか。

この法則、映画だけでなく様々なプロジェクトにも当てはまると思います。なぜか分からないけど、多くの作業に遅れが出ている。なぜか分からないけど、みな遅くまで残業している。なぜか分からないけど、関係者の表情が険しい -- そんなプロジェクトは、問題点が顕在化してしまったプロジェクトよりもずっと怖いものでしょう(当事者にとっても、お客様にとっても)。

考えてみれば、プロジェクトは文化の違う人間の衝突です。ただでさえ「相手が何を考えているか分からない」という状況なわけですから、他人の作業内容や作業の進捗、今後のスケジュールなどを共有し、「何が起きているか・何が起きるか」が関係者全員の目に明らかになっている必要があるでしょう。でないと、不安によるストレスと過労で参加者がどんどん倒れていく「ホラー・プロジェクト」を誕生させてしまうと思います。

先ほどのスティーブン・キング原作の映画『IT』が「アイティー」と読めるのは、実はITプロジェクトの恐怖を示唆していたのだ・・・と言ったら、「ホラー映画の見すぎ」と言われてしまいそうですが(本当は「イット」と読み「何か分からないけど不気味なもの」を示唆しています、念のため)。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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