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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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最近、水筒の売上が好調なのだそうです。といっても遠足が流行っているわけではなく、女性を中心に、お茶などを入れて職場に持っていく人が増えているのだとか。「自分の好みのお茶を持っていける」「環境に優しい」といった点への評価が背景にあるそうです。

で、それと同時に増えているのが「飲み終わったペットボトルを水筒代わりに使う」というパターン。ちょっと貧乏くさいイメージもありますが、水筒と同様「ゴミが減らせる」という利点があり、こちらも意外とやっている人が多いようです。実はこうした使い方、清涼飲料メーカーの業界団体はNGを出していたりするのですが(こちらの記事で解説されています)、「もったいない」という意識の方が勝っているのでしょう。

そんなペットボトル使用法に対応した、新しいティーバッグが登場したそうです:

ペットボトル用ティーバッグ ツインズバッグ(季節の限定茶|茶つみの里)

空ペットボトルにお茶を入れることを想定したティーバッグ。解説を見ていただければお分かりの通り、細長い構造をしていて、ペットボトルのフタのところに引っ掛けられるようになっています。またペットボトルに熱湯をそそぐわけにはいかないので、水出しできるようになっているのもポイントですね。これならペットボトルだけでなく、小さい水筒にも対応可能でしょう。

このアイデア、簡単なものかもしれませんが、消費者の行動パターンの変化を敏感に捉えたものですよね。たまにうちの奥さんも、自分の好みのお茶を水筒やペットボトルで会社に持っていっていますが、お湯を沸かす→別の容器でお茶を作る(濃い目に)→氷を入れて冷やす(これで薄まってちょうどよくなる)→水筒・ペットボトルに移し変える、とけっこう手間がかかります。このステップを簡略化してくれる「ツインズバッグ」のような製品は、意外と重宝するのではないでしょうか。

消費者は勝手です。製造側の意図していない使い方が一般的になることがありますし、ペットボトルのケースでは、業界団体が「やめてくれ」と訴えている使い方が支持されているわけです。しかし「こう使うのが正しいから」と製造者の立場でばかり考えていては、本当に消費者の役に立つ製品はなかなか生まれてこないでしょう。理想やタテマエをいったん脇に置いて、実際には消費者がどんな行動をしているのか?を認識し、それでは何が必要なのか?を考えることが大切だと思います。

しかし業界団体にしてみれば、こんな「ペットボトルを水筒として使う」を肯定する商品はアタマが痛いのでしょうね。「ペットボトル製品の売上が落ちるから」という理由で反対しているのではなく(そんな心の狭いことは言いませんよね)、本当に衛生上の懸念があるのだとすれば、例えば「飲み口部分に抗菌処理を施したボトル」や「フタが大きくて中が洗い安いボトル」のような対応をしてみてはいかがでしょうか?

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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