シロクマ日報:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) シロクマ日報

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

« 2006年7月10日

2006年7月11日の投稿

2006年7月12日 »

先日 POLAR BEAR BLOG の中で、元マイクロソフトの Robert Scoble が書いた「名刺のベストプラクティス」というエントリを紹介したところ、たくさんのブックマークをいただきました。やはり皆さん、名刺というシンプルながら重要な存在をどう工夫するか、関心が高いようです。

その Scoble による提言の中に、「話のネタになるような名刺にせよ」というものがありました。例えば Scoble は名刺つきの名刺や、ゴムのような素材でできた名刺を持っていたとのこと。しかし奇をてらうにも限度というものがあります。事実、Scoble 自身「サイズや形状は標準的なものを」「スキャナで読み取れるようなデザインを」とも提言しています。一般的なしきたりを守りながら、かつインパクトのある名刺を作るのなんて不可能だ --- という方は、今朝の日経産業新聞に載っていたこんなアイデアはいかがでしょうか:

■ 奇抜なビジネスネーム これぞプロの心意気(日経産業新聞 2006年7月11日 第19面)

芸能界には「芸名」、執筆業には「ペンネーム」というものがありますが、同じ感覚でビジネスでも「ビジネスネーム」を付けて活動してみてはという提言。実際にビジネスネーム制度を実施しているアメニティ(トイレの維持管理会社)や、レンタルのニッケンなどの例が紹介されています。特にレンタルのニッケンでは、名刺に大きく印刷されているのはビジネスネームの方で、本名はその下に小さく表示されているほど。「社員はお互いの本名を知らない」ほど徹底してビジネスネームが使われているのだとか。

僕の名前は「啓倫」と書き、これで「あきひと」と読みます。苗字が普通な分、名前にインパクトがあるようで、「何と読むんですか」と聞かれることがよくあります。外国の方に自己紹介するときには「ジャパニーズエンペラーと同じ発音でアキヒトです」というネタ(?)を自ら使う場合もあるので、名前が相手に興味を持ってもらえるきっかけになるというのはよく分かります。初対面の人に「セルベッチオ中嶋です」などと名乗られれば、思わず「それって何ですか?」と聞かずにはいられないでしょう(ちなみにこれはアメニティで実際に使われているビジネスネームで、「セルベッチオ」はイタリア語でトイレの意味とのこと)。

またビジネスネームには、単に社外の相手にインパクトを与えるという効果だけでなく、オン/オフを使い分ける、組織のフラット化に役立つ、プロとしての自覚を持つ、どんな仕事をしているか相手に伝わりやすいなどの効果があると紹介されています。先日、「リセットする商品」というエントリで手帳がリフレッシュの道具として役立っている(転職などのタイミングで手帳も変えることで、心機一転になる)ことを紹介しましたが、同様に転部/転籍やプロジェクトの開始/終了でビジネスネームを変えることで、リフレッシュの効果を得れるかもしれません。

考えてみれば、ブログやSNSでは各ユーザーが思い思いの名前を名乗っています。僕も POLAR BEAR BLOG ではアキヒトというカタカナ名を名乗ることで、日常生活とは異なるペルソナ(人格)を手にしているような感覚がします。「いきなり会社に芸名を導入するなんて不可能だ」という場合には、社内ブログ/SNSを導入して、そこで自由にユーザー名をつけることを許してみてはどうでしょうか。本名だけを名乗っているだけでは見えてこなかった、人々の意外な一面が見えてきたり、新しい人間関係を作り出すことができるかもしれませんよ。

アキヒト

« 2006年7月10日

2006年7月11日の投稿

2006年7月12日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
akihito
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ