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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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今日も例によって立ち読みをして帰ってきたのですが、「プロジェクトを本にして残そう」という提言をしている本がありました。その時はさして関心を引かれなかったために、本の著者もタイトルも覚えておらず残念に思っているのですが、とにかく家に帰ってきて「プロジェクトを本にする」というアイデアについて考えています。(ちなみにここで言う「本」とは、ハウツー本的なイメージではなく、「プロジェクトX」のように物語風にまとめたものをイメージしています。)

新商品の開発でも、基幹システムの構築でもかまいません。プロジェクトを本にして残すことには、どんなメリットがあるでしょうか。ちょっと考えてみると:

  1. 記念になる

    プロジェクトが進むと、自然とメンバーの間に連帯感が生まれるもの。例え苦しいプロジェクトだったとしても、「のどもと過ぎれば」のことわざではないですが、後から懐かしく思うことはないでしょうか。そんなとき、当時の様子を克明につづった本があれば、きっと嬉しく感じる人は多いはずです。

  2. 知識共有になる

    「プロジェクトX」のような成功したプロジェクト体験談だけでなく、どんなプロジェクトでも将来の活動に対する参考となるはずです。エッセンスだけを抽出し、「○○の場合は○○せよ」のようなノウハウに変換されることは多いですが、プロジェクトを最初から終わりまで物語のように記述したものがあっても良いのではないでしょうか。ある人が瑣末なこととして無視した事象が、他の人には大いに参考になったというケースもあるはずです。

  3. モチベーションアップになる

    自分の参加したプロジェクトが、1冊のキチンと製本された書籍になったとしたら、それだけで何となく誇らしい気分になれるのではないでしょうか。1.の「記念になる」と似ていますが、プロジェクトが終わってから人々の心に影響を与えるのではなく、「このプロジェクトは本という形で残るのだから、恥ずかしくない行動を取らねば」という風に現在進行形のモチベーションアップにもつながると思います。
    ※ちなみに他の効果については、もしかしたらデジタルコンテンツでも同じ結果が得られるかもしれませんが、モチベーションアップという点については「本」という物理的なモノの方が効果が高いでしょう。

  4. 組織の「文章力」が上がる

    本を作るのはいいとして、誰が書くんだ?と言われるかもしれません。専門のライターを雇うの良いですが、ここはひとつ自社内で人を探してみては。誰もが情報発信をする時代、企業も「文章力」を高める必要があります。プロジェクトを本にする活動は、その良いトレーニングとなると思います。

  5. 売れる

    かもしれません。冗談ではなく、ヒット商品開発や巨大SIプロジェクトの体験記は誰もが聞きたいものでしょう。現にそのような本は書店に溢れています。

こんなところでしょうか。いずれにしても、製本にかかる手間やコストさえ考えなければ、メリットが大きい行為ではないかと思います。

と書きつつ、実際にやるとなったら大変な作業になるな・・・と感じているのですが。もしかしたら、「従軍記者」のように、プロジェクトに張り付いてその様子を取材・文書化していくサービスなんてあったら面白いかもしれませんね。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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