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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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縁あって、ネットを活用した情報発信の方法についてレクチャーを行う機会がありました。特に専門家というわけではないのですが、こうしてブログを書いてきた経験を買っていただいた次第です。それを通じて、僕自身にとっても「情報発信力とは何か」を考える良い機会を得ることができました。

レクチャーを通じて実感したのは、一口に情報発信力と言っても、次の3つの要素に分かれることです:

  1. 技術力(PCを操れたり、インターネットの仕組みを理解していたりすること)
  2. 文章力(読みやすく、人を惹きつける文章が書けること)
  3. 理解力(読み手の立場に立って文章を考えること)

1、2の要素については解説するまでもないでしょう。特にブログで情報発信する場合などは、システムの操作方法を理解していただくことも必要になります。またどんなに伝えたいことがあっても、支離滅裂な文章しか書けなくては意味がありません(自分自身も文章力では苦しんでいますが)。この2つはネットを通じた情報発信を行う上で、土台となるスキルです。

しかし要素1・2は経験を積めば身に付けられるもので、特に文学賞を受賞するような詳説を書こうというわけでもなければ、誰でも簡単に発信を始めることができます。問題は要素3の「理解力」。こればかりはコツのようなものがあり、自分でもまだよく掴めていませんし、他人に伝える時も苦労しています。

「理解力」とは「読み手の立場に立って文章を考えること」と書きましたが、要は読者が読みたいと思うような文章が書けているかということです。例えばゴールデンウィークの旅行の行先を決めようとしている時に、旅行情報サイトにアクセスしたとしましょう。「バリ島なんてどうかな」と思っているのに、いきなり「バリ島へ行くならホテル○○がオススメ、当社サイトから予約できます!」と言われても心に響きません。「芸術が日常に溶け込んでいる世界。例えばウブドという町では、夜になると伝統的な踊りが披露され、薄明りの中で別世界にいるような感覚を味わえる」というような記事があれば、「ああ、こんな側面を持つところなんだな」という風に読者は関心を持ってくれるはずです(サンプルで書いたものなので、もっと素晴らしい文章が書かれていると想像して下さい)。

この「理解力」というのは「形式知化できない暗黙知」みたいなもので、なかなか上手く伝えることができません。時間が無いときには、つい自分で手を動かして記事を作ってしまうのですが、それでは「飢えた人に魚を与えるか、釣り方を教えるか」--つまり魚を釣って(記事を書いて)渡しているだけでは、いつまでも飢え(情報発信できない状態)の心配から解放することはできない--という話になってしまいます。何らかの方法で、釣り方を覚えてもらわなければならないわけです。

ビジネスでブログが活用されることも多くなり、上に書いた要素1(技術力)と要素2(文章力)を身に付けるための書籍も増えてきました。しかし要素3については、まだまだ情報は少ないと思います。また「形式知化できない」と書いたように、本当に身に付けるためには実践の中で経験を積んでいくしかないのでしょう。しばらくは「ネットを通じた情報発信」が上手に行える人物というのは、企業の中で重宝される時代が続くと思います(そんな人物に対する必要性が認識されない、という恐れもありますが・・・)。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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