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たまには(と言うよりいつもですが)地味な話題を。先日の朝日新聞に、ちょっと面白い記事がありました:

■ 息子のブログに一喜一憂(朝日新聞 2006年4月13日朝刊 第27面)

読者が投稿した記事を掲載するという「ひととき」のコーナーから。タイトルで想像できるかもしれませんが、ブログを読んで息子の生活が把握できた、という母親からの投稿です。以下、少し抜粋:

 1年半ほど前のこと。アパート住まいをしている次男が家に帰ってきて、居間のパソコンに向かっていた。「メール?」と聞くと、「ブログだよ、ほらこんなふうに書いているんだ」と一部を見せてくれた。

 (中略)

 その後の数日間、息子のブログを読んでみた。読書感想、映画、音楽批評は結構面白く、息子の、不器用だが何かを常に模索し、思いやり深い面に、改めてふれることができた。

他にも転職の話や彼女との話など、ブログを通じて知ることのできた話題があったことが綴られています。言葉にすれば、単に「ブログで子供の生活を知った」というだけの話なのですが。実際の親の視点から見た感覚が率直に表現されていて、印象に残りました。

実際、親や子に見せるためにブログを書く人は少ないでしょうし、親や子に見られていることを心地よく感じる人ばかりではないでしょう。僕もブログを 書くときは同僚や同世代の人々の顔が頭に浮かびますし、「親が読んでいるかもしれない」などと考えると変な感じがします(僕はブログに仕事関係の話題しか 書かないので、実際読んでいる可能性はゼロに等しいですが)。しかしこれまでは「特に改まって伝えることでもない、日常生活の中での出来事」という事柄が、ブログという新しいメディアを通じて流れるようになったということは、歓迎すべきことだと思います。もしかしたらそれによって、朝日新聞の 投稿のように、離れて暮らしている肉親に安心感をもたらすことになるのかもしれないのですから。

ブログが持つ、こうした「世代間のコミュニケーションを図る力」というものは、もっと注目されても良いような気がします。子から親へ、という方向だけでなく、例えば親から子へ、部下から上司へ、上司から部下へといった方向でもコミュニケーションを促す効果を期待できるのではないでしょうか。「ブログで世代間コミュニケーション」と言うとちょっと大仰かもしれませんが、普段の生活では交流が難しい人々の考え方や態度を探る手助けとしても、ブログが役立ってくれそうな気がしています。

最近、従業員の子供を対象に「職場見学会」を開催する企業が増えているというニュースを以前読んだことがあります。「自分が毎日どのようなことをし ているのか、子供たちに分かってもらうことができた」と従業員からの評判も上々なんだとか。しかしそう何度も見学会を開催するわけにはいきませんから、例えば職場で社内ブログを書いてもらい、公開に問題のない書込み だけでも家庭から見ることができれば、「オンライン職場見学」のような効果を生むことができるのではないでしょうか。これもまた、「ブログで世代間コミュニケーショ ン」の1つの事例となると思います。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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